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RICE処置は時代遅れ?
スポーツ外傷の応急処置についてまとめていきたいと思います。
日本で現在、スタンダードといえばRICE処置
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
しかし世界ではRICE処置がスタンダードではありません。
現在の世界でのスタンダードはPRICEやPOLICEです。
PRICE
Protection(保護)
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
Protection(保護)は患部が動かないように固定して保護してあげることで二次損傷を防ぎ、患部がさらに悪化してしまうことを防止することを目的としています。
POLICE
Protection(保護)
Optimal Loading(最適な負荷)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
これはRestがOptimal Loading(最適な負荷)に変わったものになります。
Optimal Loadingは(最適な負荷)は、受傷早期から最適な運動を行なって患部に負荷をかけることで、筋肉の萎縮や患部の癒着を防ぐと同時に、患部の治癒促進を促すことを目的としています。
昨年のNATA(National Athletic Trainers’ Association:全米アスレティック・トレーナーズ協会)のカンファレンスにおいて、RICEの提唱者であるDr.Mirkinが「RICEはもう時代遅れだ」とも発言しています。
現在の私の意見としては確定診断が出るまで(スポーツ現場などの応急処置)はPRICE、確定診断後(医療機関)はPOLICEが良いのではと考えています。
POLICEがしっかり出来ると早期復帰が出来ますので、日本も早く広まってくれたらいいなと思います。
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