トレーニングの原理・原則

今日はトレーニングを考える上で一番の大前提となるこの原理・原則について

3つの原理


過負荷(オーバーロード)の原理
ある一定以上の運動負荷を身体に与えないと運動効果は得られない。つまり、「いつもと同じ」では効果が得られないということ。日常生活の中で発揮する力、いつも行っている運動より少し負荷を多くして行うことが必要。
可逆性の原理
運動で得られた効果も、止めてしまうと失われてしまう。それも運動をした期間が短いほど、運動効果は早く消失する。継続することが重要といわれている所以。
特異性の原理
行った運動のエネルギーの使われ方や筋肉の活動の仕方と関係する能力が増加する。例えば、上半身の筋力トレーニングを行ったら上半身の筋力がアップする。また持久的な運動をしたら持久力がつく。


5つの原則


全面性の原則
有酸素能力、筋力、柔軟性などの体力要素をバランスよく高めること。一つの要素や部位に偏るのではなく、身体全体を使うことが大切。ウォーキングだけでなく、筋力トレーニングやストレッチングも必要と言われているのはこのため。
意識性の原則
運動の内容、目的、意義をよく理解し、積極的に取り組むこと。何のために運動を行うのか、どこを動かしているのか、意識をしながら行うことが大切。
漸進性の原則
体力や技術の向上に伴い、徐々に負荷や課題を高めること。全く運動していなかった人が急に走り始めたり、急に難しいスポーツや技術に挑戦したりするのは危険を伴うことがある。歩くことに慣れてきたら、少しずつ早歩きにしたり、階段を上ったり下りたり。15分の運動になれたら、次は16分、17分…20分と少しずつレベルアップすることが大切。
個別性の原則
運動の実施内容は、性、年齢、身体状況、体力、生活環境、性格、運動嗜好など個人の特質を考慮し、それに応じて行うこと。特に、健康づくりにおいては、他人と競争せずに自分にあった運動を無理なく取り入れる事が大切。例えば、膝が痛い人は無理して歩くのではなく、水中運動や椅子に座って運動をするなど。
反復性の原則
運動の効果を得るためには繰り返し、規則的に長期間行うこと。運動は1回やったからと言って効果が得られるものではなく、続けることによって得られる効果が大きい。
「継続は力なり」

基本中の基本ですが、大切なこと!

色々と迷ったら基本に立ち返って、シンプルに考える。

いつもそんな風に考えてやっています。


医療従事者向けオンラインコミュニティ「KIUZKI」共同代表 『将来、「自分事」として働いていけるようにするために、現状の課題を知り、学び、互いに高め合っていく仲間を募集中』 https://xpert.link/community/1412