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動作分析の着目点

こんにちは、理学療法士・アスレティックトレーナーのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は「動作分析の着目点」について、まとめていきたいと思います。

それでは、

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▶︎ 動作分析の目的

日常生活を制限する要因について、動作能力の側面から分析するプロセスを「動作分析」と言います。

日常生活活動は、

寝返り動作
起き上がり動作
起立・着座動作
歩行

という4つの動作を組み合わせて行われます。

これら4つの動作を「基本動作」と呼びます。

理学療法の臨床場面では、動作を分析することによって得られた所見から、患者さんの動作能力の問題点を抽出して、その原因を推論します。

理学療法プログラムは、この推論を基にして立案されるため、動作分析は理学療法の臨床意思決定過程において、とても重要な位置付けになっています。

臨床現場で行われる動作分析は、患者さんの動作フォームを目視によって観察する方法が一般的です。

多くの学生さんは、動作分析を「動作のフォームを観察し、それを記述する作業」と考えていますが、そうではありません。

患者さんの動作フォームを記述して、正常動作と比較しても、それらの相違がわかるだけで「なぜそのようなフォームをとるのか?」「なぜ、その動作を行うことが困難なのか?」といった動作障害の原因まではわかりません。

動作障害の原因は、観察した現象から直接的に導き出せるわけではなく、様々な所見を基に推論を重ねることで特定できます。

そこが動作分析の難しいところになります。

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▶︎ 動作分析の着目点と動作のメカニズム

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