なに劇場?#3
白い月の夜
「話があんだ」
遅くに呼び出された線路沿いの小さなアパート
カン カン カン
音を立てて
ゆっくり階段をあがる
軋んだ音のするドアの鍵は
いつも開いている
タバコの匂い
ひんやりとしんとした部屋
カーテンのない窓からは、
白く月の明かりが差し込んでいる
雑然としていた部屋は
もう片付いていた
タバコをけす背中に近づく
何か言おうとする冷たい唇をふさぐ
言わなくても
わかるよ
決めたんだね
聞きたくないから
🎵〜月の明かり〜🎵
ただただ抱きしめる
言いたい一言は飲み込んで