・「呼吸不全の定義」 ・「低酸素血症の分類」 ・「分時換気量減少の原因の例」 ・「血液ガス所見による呼吸不全の評価アプローチ」 低酸素血症の患者様を担当すると、病態を整理した上「酸素吸入の適応か?」「肺理学療法の適応か?」など考える必要がある。 例えば、上気道狭窄ならば酸素吸入ではなく、気道確保や気管内吸引が選択され、肺内シャントならば陽圧換気や肺理学療法が選択される。 「SPO2:90%下回ってる!酸素入れなきゃ!」という判断は、病態によっては誤りである意識をも
『遠い夜明け』は1987年に公開された映画である。 1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における実話に基づいた作品であり、黒人解放運動家のスティーブ・ビコと、白人記者のドナルド・ウッズの交友がベースに描かれる。 僕が大学生のとき、視聴覚室でこの映画のDVDを見たあと、しばらくその場を立てなかった。2時間半を超える上映時間で疲れたからではない。 そのエンディングが「実話である」ことを受け入れるのが苦しかったからだ。 アフリカの広大な大地をバックに、エンドロー
医療者は、リンパ浮腫発症リスクの高い患者に対し、定期的な外来フォローや患者自身が勉強できるように正しい情報を提供できる体制を整える必要があると考える。 例えば、院内にポスターの掲示(患者が初期症状に気付けるような知識のポイントなど)、パンフレットの配布、書籍やHPの紹介などがある。 以下に、疾患毎のリンパ浮腫発症リスクを挙げる。 【 乳がん 】 ・リンパ節郭清をしている。 ・リンパ節郭清の程度とリンパ浮腫の発症には強い相関がみられる。 ・リンパ節郭清とともに、放射
「自己を修める者にしてはじめて家を治め、家を整える者にしてはじめて国を統治できる」 上杉鷹山は江戸時代中期の米沢藩藩主。 17歳で藩主になったときは、米沢藩は深刻な財政難だった。 20万両の借財(現在通貨価値に換算すると150-200億円)、6000千人の家臣の人件費、天災による不作など誰しも目をそむけたくなる実情だった。 しかし、35歳の引退までの間、絹織物や養蚕、製塩、製紙、製陶など産業を興し、家臣は刀を鍬に持ち替え農地改革し、学び舎を創設し学問を浸透させた。財政
皆さん、はじめまして。 梅澤達也と申します。 地域のクリニックで理学療法士をしています。 2021年から現在のクリニックで働き、臨床は訪問リハを、臨床以外に地域アクティビティへの参加や講演・執筆活動など行っています。 得意分野は、がんリハ、リンパ浮腫、心リハ、呼吸リハです。 僕の記事が、皆さんの心に残り、何かすこしでもお役に立てれば幸いです。 今後とも、よろしくお願いいたします。