朝起きたら、まず、悦び(大切な人・もの・体験)を思い出す!〜日々の大切な習慣〜
目次
1. 【前提】「人はすぐ忘れるものだ」と考える
1.1. 「寝たら忘れるものだ」と考える
うちの母親は、「最近、物覚えが悪くなってきた」と言います。しかし、私も含めて、そもそも人って、小さい頃から、物覚えが良かったのでしょうか。物覚えが良かったら、小学生や中学生や高校生のテストで苦労しないはずです・・・
もっと言うと、映画やドラマをみたり旅行で感じた感動体験でさえ、寝たら次の日忘れてしまうのではないでしょうか?(少なくても私はそうです!)
それなら、「物覚えが悪くなった」と落ち込むのではなくて、「寝たら忘れるものだ」と割り切って、「起きたら、悦び体験を思い出す」「起きたら、悦び体験をする」習慣を身につけるとよいと考えます。
1.2. 自分にとって大切な体験が記憶に残るわけではない
たまに、「記憶に残らないものは、大切なことではないですよ」と言う人がいます。
しかし、脳の仕組みからすれば、脳が、その人にとって大切な体験かどうかなどわからないはずです。脳は、(ある閾値をもとに)ゼロかイチかで「重みがある体験」であると判断すると、脳のネットワークを構築していくので、記憶に残りやすいのだと思います。
脳は、重みがあると判断すれば、大切な体験だろうが、うれしい体験だろうが、苦しい体験(トラウマになるような体験)だろうが、記憶に残りやすいのだと思います。
1.3. 【結論】自分にとって大切な体験は、積極的に「思い出す」「覚える」
だからこそ、「自分にとって」「大切な体験」であれば、自分から積極的に「思い出す」「覚えようとする」ことが大切だと考えます。大切な体験は「自然に記憶に残るものだ」のような消極的で受け身な態度では、大切な体験は記憶に残らないと思います。
2. 【ニーチェ】悦びに震える体験を一度でも経験したら、苦しい体験も、悦び体験とセットで、受け入れることができる
2.1. 人生のあらゆる体験が繰り返される
ニーチェの「永劫回帰」の思想によれば、人生のあらゆる体験が繰り返されるそうです。
最初、永劫回帰について聞いた時、受け入れられないと感じました。なぜなら、過去になかったことにしたい苦しい体験を再び経験するのは嫌だったからです。
でも、最近分かったのは、一度でも悦び体験を経験したら、苦しい体験は悦び体験(幸せな体験、嬉しい体験)とつながってセットになるのです。
そうなると、苦しい体験があっても、悦ぶ体験があるのであれば、受け入れることができそうですし、将来を生きる希望が生まれるし、未来に対してポジティブなイメージを持つことができそうです。
2.2. 悦ぶ体験を思い出す、覚える、実行する
1章に書いたように、大前提として、「人は忘れるものだ」と割り切ります。そうすれば、「悦ぶ体験を思い出す」「悦ぶ体験を覚える」「悦ぶ体験をする」ことをしようと思います。
「以前は物覚えが良かったのに最近物覚えが悪くなったな」と落ち込むのはやめて、「悦ぶ体験を思い出す」「悦ぶ体験をする」ことに時間を費やします。
3. 【ブッダ(仏教)】①悦び→②感謝→③幸福
3.1. 感謝の気持ちがあれば、幸せになりそうな気がするけれど、実際は難しい
感謝の気持ちを持つようにすれば、自分も周りも幸せになりそうな気がします。でも、いきなり、周りの人や行動やものに対して、感謝の気持ちを持つのは難しいのではないでしょうか?
3.2. ①悦ぶ体験→②感謝の気持ち発生→③幸せを感じる
ブッダ(仏教)の言葉と私の勝手な解釈によれば、個人的であっても「①悦ぶ体験」があれば、周りに注意が向きやすくなって「②感謝の気持ち」が生まれやすくなります。感謝の気持ちが生まれれば、自分だけでなく周りを巻き込んで「③幸せ」を感じやすくなりそうです。
4. 【日々の大切な習慣】朝起きたら、まず、悦ぶ体験を思い出す・する!
前提として、「もともと自分は物覚えが悪いものだ(最近物覚えが悪いわけではない)」と割り切ります。また、どんなに感動した体験も「寝たら忘れるものだ」と割り切ります。
そうすれば、「思い出すこと」「覚えること」が大切だと考え、実行すると思います。さらに、寝たら忘れると割り切れば、毎朝起きたら、「悦ぶ体験を思い出す」「悦ぶ体験を実行する」「悦ぶ体験を覚える」ことから始めてみようと感じるのではないでしょうか。
もし、 ブッダ(と私の解釈)による、「悦び」→「感謝」→「幸せ」のサイクルが正しいのであれば、1日の始まりに、「悦び」を持ってくるのが良さそうです。
さらに、ニーチェが言うように、「悦び体験があれば、苦しい体験とつながって、苦しい体験を受け入れる」ことができて、未来に対してポジティブなイメージを持つことができるのであれば、まず最初に、「悦び体験」を思い出したり、作ったりすると良さそうです。