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マインドフルリスニング〜SEKAI NO OWARI「スターライトパレード」〜


1. マインドフルリスニング

1.1. マインドフルリスニングとは?

  • こんにちは、マインドフルネスセラピストのたっせです。

  • マインドフルリスニングは、耳に入ってくる音楽に意識を向け、その音をありのままに受け止めることを目的としています。

  • 大切なのは、自分が感じたことを素直に受け入れ、他人の評価を気にせず、上手く表現できなくても、そのままの形で表現してみることです。

1.2. 本記事で取り上げる曲(SEKAI NO OWARI 「スターライトパレード」)

2. おおまかに感じたこと

2.1. 簡潔に

  • この歌詞は、眠れない夜に心が寂しさや孤独を感じる中で、かつて経験した夢のような美しい「星空の世界」に再び連れて行ってほしいと願う気持ちを描いています。失った大切な人や過去の思い出に対する哀愁や、現実から逃れたいという願望が表現されています。

2.2. 詳しく

  • この歌詞は、夜の時間に感じる孤独と、かつての幸せな瞬間への郷愁をテーマにしています。「星が降る眠れない夜」というフレーズは、眠れないほど心が揺れている夜を指し、その中で星が降るような美しい光景が広がる、まるで夢の中のような幻想的な世界に誘われる感覚を表現しています。登場人物は「君」と共にこの夢のような世界を経験しましたが、現在は「君」はいなくなってしまい、現実の世界に戻ってきたことを嘆いています。「もう一度連れて行ってあの世界へ」と願うことで、現実を忘れて再び夢のような場所に逃避したいという強い気持ちが伺えます。

  • 歌詞の中で「僕たちは探していくんだ 夜空の星が射す方へ」という表現があり、これは現実で失った何かを取り戻すために、希望や光を求めて進んでいこうとする姿勢も表しています。しかし、「もう君がいなくなったこの世界で」という部分では、希望がある一方で、その希望がもはや叶わないかもしれないという深い悲しみも同時に感じられます。

  • 全体を通して、歌詞は人間の感情の揺れ動き、特に失った大切なものへの思いと、その喪失感に対処しようとする姿を描いています。文明の発展によって失われた「夜空の光」という象徴的な表現も使われており、これは自然とのつながりや心の純粋さが失われてしまったことを指しているかもしれません。

3. 細かく感じたこと

2.1. 「星が降る」とは?

  • 「星が降る」という表現は、夜空に輝く星が流れるように降ってくる様子を示し、幻想的で美しい情景を描写しています。これは非現実的で夢の中のような出来事として、心の癒しや逃避を表現しています。

2.2.「眠れない夜」とは?

  • 「眠れない夜」は、心が不安や孤独でいっぱいになり、なかなか眠りにつけない状況を象徴しています。現実の問題や感情の揺れが強調され、心の苦しみを示唆しています。

2.3. 「星が降る眠れない夜」とは?

  • このフレーズは、寂しさや不安で眠れない夜に、幻想的で美しい星空が降り注ぐ情景を表現しています。心の中で感じる孤独や悲しみを癒すような、非現実的な光景を求めている状況を示しています。

2.4. 「あの世界」とはどんな世界か?

  • 「あの世界」は、現実の世界とは異なる、夢の中や幻想的な場所を指しています。そこでは時間や現実の束縛から解放され、自由で美しい光景が広がっている場所だと考えられます。

2.5. 「もう一度連れて行ってあの世界へ」ということは、何度か「あの世界」へ行ったことがあるのか?

  • これは、すでに一度その夢のような世界を経験したことがあることを示唆しています。ただし、それが死後の世界なのか、あるいは単なる夢や幻想の世界なのかは明確にはされていません。現実と幻想の境界を行き来することが可能であると暗示されています。

2.6. 「眠れない僕たちはいつも夢のなか」とあるが、「眠れない」のに「夢のなか」にいることができるのか?

  • ここでは、実際に眠れなくても、現実から逃れたいという強い願望があり、心が夢や幻想の世界に入ってしまっている状況を示しています。眠れなくても夢の中にいるような感覚が描かれています。

2.7. 「僕らはまた一人だね」とあるが、「僕ら」は複数人のはずなのに、「一人」でいることができるのか?

  • 「僕ら」とはかつて共にいた存在、もしくは「君」との関係を示していますが、現在は一人ぼっちになってしまった状況を表現しています。心の中では「僕ら」として存在していたのに、実際は一人であるという孤独感を表しています。

2.8. 「僕の一つの願いは綺麗な星空にまた消えていくんだ」の「星空に消える」とは物理的な死か、精神的な死か、実際は存在するがみえないだけか?

  • ここでは、物理的な死というよりも、精神的にその存在が消えていくことを示している可能性があります。星空に消えることで、何かが終わりを迎える、もしくは永遠の別れを意味しています。

2.9.“world requiem”とは?

  • 「world requiem」は、世界に向けた鎮魂歌、もしくは哀悼の祈りを指しています。これは、失ったものや過去の出来事に対して捧げる祈りや感傷を表しています。

2.10.「僕たち」とは僕と君のことか?

  • 「僕たち」とは、恐らく「僕」と「君」を指しています。過去に共に過ごした二人のことを示しています。

2.11.「連れて行った」のは「君」か、「あの世界」か?

  • 「連れて行った」のは、かつて一緒にいた「君」や、その時の感情や状況、もしくは「あの世界」自体が導いてくれたと解釈することができます。

2.12.「もう君がいなくなったこの世界」の「この世界」とは?

  • 「この世界」は、現実の世界を指しています。「君」がいなくなり、寂しさや孤独が残った現実の世界です。

2.13.「もう君がいなくなったこの世界で」の「君」とは?

  • 「君」は、かつて共に過ごした大切な存在で、人を指していると考えられます。

2.14.「僕たちの文明が奪った夜空の光の様に」とは、例えば、都会の夜空で星がみえないことか?

  • これは、現代の文明や技術が進む中で、自然の美しさや純粋さが失われてしまったことを象徴しています。都会では星が見えなくなったように、心の中の光も失われていることを示唆しています。

3. まとめ

  • この歌詞は、夜に感じる孤独や喪失感を表現し、現実から逃れたいという願望をテーマにしています。「君」という大切な存在を失った悲しみの中で、かつて共に過ごした夢のような世界にもう一度戻りたいという切なる願いが込められています。現実の世界では、文明の発展と共に失われたものが多く、その中で自分たちの心も迷子になっていることが描かれています。

おわりに

  • 学校では、例えば「2+3は?」という問題に「5」と答えることが正解とされています。しかし、もし「6」と答えた場合、多くの場合、低い評価を受けるかもしれません。もしかすると、その子は「+」の意味を「2を3回足す」と独自に解釈して「6」と答えたのかもしれませんが、その発想が評価されることは少ないでしょう。

  • このように、学校教育では、多くの場合、一つの「正解」が存在し、その正解を導き出すことが重視されがちです。これにより、子どもたちは無意識のうちに「正しい答えを出さなければならない」というプレッシャーを感じ、その結果、創造力や自由な発想が制限されてしまうことがあります。

  • 一方で、社会においては、必ずしも問題が明確に提示されるわけではなく、たとえ問題が与えられたとしても、全員が同意する唯一の「正解」があるとは限りません。

  • だからこそ、自分で問題を設定し、不完全であっても自分なりの答えを見つけることが重要です。そして、その答えが完璧でなくても、他人の評価を気にすることなく、自分自身の感覚に従って行動する経験が、人生において大きな意味を持ちます。

  • そのために、音楽を活用するのはとても良い方法です。音楽や歌詞は、作曲者や作詞者の意図に縛られる必要はなく、聴き手が自分なりに自由に感じ、解釈することができます。

  • マインドフルネスリスニングを通じて、自分の大好きな曲をありのままに感じ、上手くなくても自分なりにその感情を表現することができれば、それはとても素敵な体験です。そして、もし日常の中で忘れてしまった自由さや創造性を、再び取り戻すきっかけになるでしょう。

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