
[DAY1]「解いて学ぶ」臨床心理学(発達心理学)〜臨床心理士・公認心理師への道〜
1. 問題編
1.1. 初級レベル
問題: ジャン・ピアジェの認知発達理論における、発達の段階のうち、「具体的操作期」に該当するのは次のうちどれですか?
選択肢:
A. 0~2歳
B. 2~7歳
C. 7~11歳
D. 11歳~
1.2. 中級レベル
問題:
エリク・エリクソンの心理社会的発達理論において、自己同一性とアイデンティティの確立が重要な課題とされるのは、何歳から何歳までの期間ですか?
1.3. 上級レベル
問題:
カタルシス理論を用いて、児童期の対人関係の問題やストレスを緩和するための心理的介入方法を提案してください。解答は800字以内で記述してください。
2.解説編
2.1. 初級レベル
解答:
C. 7~11歳
テーマ:
発達心理学 - ピアジェの認知発達理論
解説:ピアジェの認知発達理論において、「具体的操作期」は7~11歳の期間であり、この段階では、子どもたちは論理的思考が可能になり、具体的な状況に対して適切に対処できるようになります。
2.2. 中級レベル
解答:
12歳~18歳
テーマ:
発達心理学 - エリク・エリクソンの心理社会的発達理論
解説:
エリクソンの心理社会的発達理論では、自己同一性とアイデンティティの確立が重要な課題とされるのは12歳から18歳までの期間です。これは青年期に相当し、個人は自己の価値観や目標を見つけ、社会的な役割やアイデンティティを形成することが求められます。
2.3. 上級レベル
解答:
文末に2つ例を挙げる
テーマ:
発達心理学 - カタルシス理論を用いた心理的介入方法
解説:カタルシス理論は、感情や衝動を表現することによって、心のストレスや不安が緩和されるという理論です。児童期の対人関係の問題やストレスを緩和するための心理的介入方法として、以下のような提案が考えられます。
アートセラピー:絵画や彫刻などのクリエイティブな表現を通じて、子どもたちが感情や悩みを外に出すことができるように支援します。これにより、カタルシス効果が得られ、ストレスが軽減されます。
グループセラピー:子どもたちが自分の悩みや感情を共有し、他のメンバーと共感し合うことで、カタルシス効果が生じます。また、他者との関わりを通じて、対人関係のスキルを向上させることができます。
ロールプレイ:子どもたちが様々な役割を演じることで、自分の感情や衝動を表現し、理解する機会を提供します。これにより、カタルシス効果が生じ、対人関係の問題やストレスが緩和されることが期待できます。
ジャーナリング:子どもたちに自分の感情や考えを日記や手紙の形で書き出すことを促します。これにより、感情の整理ができ、カタルシス効果が得られます。
これらの心理的介入方法は、カタルシス理論に基づいており、児童期の対人関係の問題やストレスの緩和に寄与することが期待されます。具体的な介入方法やプログラムは、個々の子どものニーズや状況に応じて適切に選択・調整することが重要です。
回答例1: カタルシス理論を用いた心理的介入方法として、「感情表現ワークショップ」を提案します。このワークショップでは、児童たちに劇やダンス、音楽を通じて自分の感情や悩みを表現する機会を提供します。これにより、彼らは自分の内面にある感情や衝動を外に出すことができ、カタルシス効果が生じます。また、このプロセスを通じて、他者と共感し合い、対人関係の問題を解決する手助けとなります。さらに、表現力を向上させることで、自己肯定感が高まり、ストレス緩和につながるでしょう。
回答例2: カタルシス理論に基づいた心理的介入方法として、「ペットセラピー」を提案します。ペットセラピーでは、児童たちが動物と触れ合うことで感情やストレスを発散することができます。例えば、犬や猫と遊んだり、抱いたりすることで、彼らは安心感や癒しを感じ、カタルシス効果が得られます。また、動物との関わりを通じて、児童たちは他者への共感や理解を深め、対人関係の問題を克服する手助けとなります。さらに、ペットセラピーは児童たちに自己効力感を高めることができ、ストレスの緩和につながるでしょう。