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MDP_Day6 ソリューションデザイン
今週2回目の開催、金曜日の夜です。前回のDay5はこちら↓
問題と課題の設定
今回は、問題と課題のおさらいから。
今回MDPで定義する・・・
問題=現状と理想の間にあるギャップ
課題=理想と現実を埋めるための取組 としています。
ここでふと思うわけです。医療ニーズの出どころは、多くが医療従事者からなのですが、そのときに、この医療ニーズを解決したらどうなるのか、なりたいのか?=理想 とする場合、この理想は、あくまでこの医療従事者にとっての理想であり、ここにバイアスがかかっているとしたら、それはニーズを埋められたか?うーん、違うような気がする。となるわけ。
前回の議論の中でもあったが、医療従事者にとっては当たり前のことが、外部の人から見たら当たり前でないケースが往々にして存在します。このときに理想を定義するのは非常に難しい。
そこで上位レイヤーに移動する
仮に医療従事者から出た医療ニーズを問題とすると、なぜその問題を解決しないといけないのか? に少し思考を移動させて見る必要があるとおもっている。例えば、「胃カメラ検査時における飛沫防止」と言う医療ニーズとするならば、なぜ「飛沫防止」をしたいとこの医療従事者が言っているのか、その背景を探るべきだと思っている。そうすると、「感染防止」や「後処理を楽にしたい」「カメラ操作に集中したい」など多くの違うベクトルでアイデアが生まれてくるのだと思う。ここで数多く出せるかどうかで、この医療ニーズの解決方法は大きく広がるはずだ。
Simon Sinek — How great leaders inspire action— Start with why
少し表現は異なるが、こういうサークルもある。
だがWSは続く
次に僕らが取り組んだのが・・・
問題[XXXXXXXXXXXXXXXXX]を解決する目的で
課題①[XXXXXXXXXXXXXXXXX]のために
課題②[XXXXXXXXXXXXXXXXX]のために
・・・
課題N[XXXXXXXXXXXXXXXXX]のための
[XXXXXXXXXXXXXXXXX]なモノ・サービスです。
これはインセプションデッキそのものと言ってもいい。今回は、問題に「胃カメラ検査時における飛沫防止」を置いて実施したが、本来は、前述した上位レイヤーに思考を移動させて発見した新たな問題を設定すべきなのだ。とはいえ、上位・下位のレイヤーを思考が行き来できることが非常に大事なので、これはこれで健全なことだと思っています。インセプションデッキのいいところは、これを整理することで、どんなプロダクトかサービスかなど、非常に明確に確認できることです。
ユースケースを機能分類
ここでシステム思考で習った機能が出てくる。関学で何回か学ばせてもらったシステム思考。このとき、デザイナーは、デザイン思考とシステム思考の両方の道から課題という大きな山に登るのがいいよと教授から言われたのを覚えている。あれから僕は常にそう考えるようにしている。ユースケースを機能分類するのは、慣れが必要。どこまでも細分化できるが、
❶重要な機能をあぶり出す
❷粒度を合わせる ことが非常に大事。
バリューグラフ
そして次は、バリューグラフに取り掛かる。
バリューグラフについては、いろいろ検査すると多く出てくるので、探してみてください。noteにもありました。https://note.com/cider00/n/n6d763d3fc085
今回のバリューグラフは、スタート地点にあぶり出した重要な機能を置いて実施。上にその目的、下に代替案・実施案などを書き出して矢印を広げる。矢印は、思考の広がりと思っていい。大きく広がることを意識して書き続ける。
混乱した
メンバーと話を続けていくうちに、バリューグラフの構築に混乱してしまった。なぜなら、ユースケースの機能分類はうまくいっていたが、目的と代替案の広がりが一つ目しか出なかったこと。なぜ混乱したかは、よく覚えていないが、広がらない目的や代替案は、その場でフリーズしてしまう。できれば言葉の粒度をコントロールしながらやっていく必要がありそうだ。
後日
一人で、ユースケースの機能分類に取組、バリューグラフも作り直した。そうすることで、前とは比べ物にならない広がりができた。ワークショップでは時間がないのだが、やはり時間をとって行うことが必要だと感じている。僕らが行うときは、時間としっかり取ろう。勉強になる。
次はプロトタイプへ進むらしい。。。。