〜外国人雇用労務士(外労士)という資格が生まれた経緯〜 (未来の日本の発展に向けて)
株式会社One Terrace(ワンテラス)という会社をしています、石中達也と申します。この度、色んな方々にご協力いただきまして2022年11月27日に第一回目の試験がある、外労士という新しい資格試験を中央出版さんのご協力でスタートしました。
外国人を雇用する上で知っていてほしいことを学んでいる人事や会社の方々が増えることは、世界の人々に日本を選んでいただける上で重要なことだと思っています。これからは社内に1名はこのような専門的な知識を持っている方々が増えていくことを望んでおります。
今日は、なぜこのような資格試験をつくったのかという部分も含めて背景をお伝えできればと思います。
(ちなみに、逆にこれから海外に留学する、就職する方も知っておけば、他の国で活躍する上で必要なことも整理出来るかもしれません。)
そもそも外労士という資格は何なのか
あらゆる在留資格の外国人雇用に関して包括的な知識が習得でき、雇用手続きや就労支援などあらゆる面で実際に使えるものです。
私自身が今までお世話になってきた外国人領域のすごい弁護士である杉田先生、年間1000名以上の在留資格手続きをおこなう行政書士である長岡先生、そして外国人紹介を業界でずっと行なってきた阿久津さんのノウハウや知識がかなり詰まっています!
そのポイントがギュッとなっているので、本を読むだけでもものすごく勉強になります。
外国人雇用ということを考える前に、まず日本が世界中からどのように見られているのかという部分から見てきましょう。
「日本」という国が世界中の人々から受け入れられる理由とは?
入国規制が解除されて、徐々に外国人観光客が入国出来るようになってきました。
世界中の人々の中で、「コロナ後に行きたいと思っていた日本に来られて良かった。」などの街頭インタビューなどを拝見すると、世界中の人々にここまで日本に来てくれるのは“何故なのか。どこが魅力なのか。”と思うことがあります。
よくよく聞いていくと、日本が2000年以上脈々と受け継がれてきた文化やその深みが他の国の方にとって、魅力的に感じてもらっていることがあり、持っているモノをしっかりと伝えてば魅力的に感じていただけるのかなと思っています。
従い、インバウンドが無くなることはなく、これからもよりインバウンドが増えていくと思っています。またそうなることで、逆に日本の海外進出や海外展開に繋がっていきます。例えば、「日本で食べたたこ焼きの味が美味しかったな、ベトナムで食べるたこ焼きとは味が違うので、少し高くても本場の味を食べたいな」と考える方が出てきて、現地で日本食を営むベトナムの方が増えたり、日本企業が海外で受け入れられる土壌が広がることにも繋がると思っています。
コロナで入国規制があったものの、観光だけでなく、外国人の方が日本に留学・就職する方は年々増えております。今後もインバウンド需要によりホテル関係でのお仕事や、また特定技能という新しい在留資格の職種も広がっていき、多くの分野での受入の需要が高まります。
「日本」は世界の人々を受け入れることができるのか。
世界中の人々が日本に来てくれていますが、逆にそんな日本は、受け入れをできるのでしょうか。単なるOMOTENASHIではなく、日本は柔軟に海外の文化を取り入れることのできる国だと思っています。
歴史的に見ても日本は、柔軟に海外の文化を取り入れてきました。かつて鎖国を行いましたが、文明開花として服装や西洋料理、思想などを取り入れています。今も、ハローウィンのイベントなど、西洋の文化を取り入れているのは実はすごいことで、他国の場合であれば、他の国の文化を取り入れることはなかなか受け入れ難い部分がある国も多いかとは思います。
また、日本は外国人の方をより受け入れて次の未来の日本に近づいていくと思っています。外国人の方をより受け入れていくことの中で、何が大事かというと、ダイバーシティートランスフォーメーション(DX)というか、新しい考え方を体験して変わっていける点だと思っています。
よく海外に旅行、留学、就職して価値観が変わったり、気付きがあったりするかと思います。これからは海外に行かなくても多くの外国の方と働く、学ぶ機会が増えてきていますので、新しい考え方に出会える機会が増えてきます。
就労という観点で、アジア各国で日本ブランドは通じるのか。
先週ベトナムのホーチミン、ダナン、ハノイに行ってきました。コロナ期間新規での外国人の方の入国規制を行なっていたこと、また昨今の円安の状況で、日本に目を向ける方々が減ってきているという現状です。また日本に就職・留学した方の成功事例よりも日本の残念な部分が多く取り上げられているからかもしれません。今まで目を向けてくださる方が多かったことが、一般的になったというものかもしれません。
ただ、日本に留学したい・就職したいと思っていただく方はどの国でも同じですが、一定数はいらっしゃると思いますし、今後も出てくると思います。
これからの外国人の雇用との向き合い方
私は外国人領域に携わって約6年となりますが、外国人を雇用する企業や留学生を受け入れる学校の残念なニュースは未だに流れてきます。
今ですらパワハラなど、日本国内でも取り上げられるようになってきていますが、まだ外国人領域においては大きく取り上げられていないような問題が多くあります。(パスポートを企業担当者が預かっているケースなど)
私たちが今後よりグローバルに開かれた日本であるためには、まず私たちがグローバル基準を学ぶ必要があります。
まずは受入先としての知識を身につけることで、今後よりグローバルでの人材獲得競争が激化していく中で、受入体制がしっかりしていること、知識があることは、少なくとも働く外国の方にとってはありがたく、その会社が外国人の方から選ばれる1つの基準になっていくと思っています。
外国人領域での資格試験の中で、ここまで網羅的に抑えているものはないので、ぜひ人事の方々含めて、外国人領域に携わる方々には一度目を通していただけますと幸いです。
ちなみに、興味を持っていただけた方はぜひ、下記から書籍や試験のお申し込みください。https://gairoushi.or.jp/agent-add/1013
学生は学割版もありますので、学校の先生など含めてご興味あればお声掛けください。
最後に
私がこのような資格を世の中に創りたいと言っていたことをしっかりと組んで、ご協力いただいた中央出版さんや、執筆いただいた皆様には本当に感謝です。ありがとうございます。この試験や書籍をきっかけに少しでも日本の未来がより拓かれて、選ばれる国になってもらえれば幸いです。
ご拝読いただきありがとうございました。
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