ライヴでカウントを出す時のポイントと心構え、手順の決め方、4つのストローク
~はじめに~
前回までの記事は安方さんに普段通りにセットして頂き、叩いてもらった時点でのアドバイスでした。今回の記事と次回の記事は安方さんがレッスン受講する前に聞きたかったことや疑問などをピックアップしてのレッスン内容になっています。同じ悩みや疑問を抱えている方も多々いるかと思います。そんな方たちの1意見や参考になれたら嬉しいです。
それでは本編いってみよー!
~ライヴでカウントを出す時のポイントと心構え~
1つ目の質問はリズムキープが出来ない。
レッスン当日に色々お話させて頂きました。曲の途中で走ってしまったりもたってしまったり。動画の冒頭でも話していますが僕もいまだにあります。
もちろん過去と現在を比べたら相当よくはなっていますが完璧ではありません。おそらく永遠の課題と言っても過言ではないかなと思います。それはなぜか。
例えばこんな経験はありませんか?ライブでいつも通りのテンポで叩いてたと思った曲が後日録音した音源や映像を見ると普段よりもとても速く叩いていた。
ライヴではスタジオ練習と違い、緊張や興奮状態になり人によって大なり小なりはありますが心拍数が上がります。心拍数が上がった状態で聞くクリックや曲は遅く聞こえるものなのです。心拍数が上がれば上がるほど、普段聞いているものよりも遅く聞こえます。
僕はライヴ前にとても緊張するタイプの人間なので過去にこう言った経験が数えきれないほどあります。
なので僕はテンポだしをする前に必ず曲を思い浮かべ、自分の頭の中で流れた曲のテンポよりも遅くテンポを出します。
スタジオ練習の時では考えられないくらい遅いと思うテンポを出します。僕の経験上それくらいが普段通りのテンポになります。
もちろんこれは全員に共通する方法ではありません。緊張しない人や緊張しても心拍数の上がり方は人それぞれなのでライブをして、その音源を聞き直して自分との間に生じた違いを少しずつ埋めていけたらと思います。
ちなみに僕はめちゃくちゃ緊張するタイプです(笑)
絶対に走りたくない曲がライヴである場合には、ドラムの周辺にクリックなどを用意しておき、テンポだしの前に確認して出すのも一つの手ですね。
~手順の決め方~
次に安方さんが抱えていた悩みは
タムや長めのフィルインを叩く時に力んでしまう
この悩みを抱えている方は多いんじゃないでしょうか?実際僕も長い間悩み続けていた問題の一つです。
安方さんに聞いたところライブだけではなく普段のスタジオ練習の時にもなってしまうとのことだったので、実際にバンドで使っている詰まってしまいがちなフィルインを叩いて頂きました。
上の写真のフレーズです。
安方さんはこのフレーズを
RLRLLRLRLRLRL
と叩いていました。
そこで僕が提案して手順はこちら
ちょっと違うだけですが、この手順がどこから来ていてどういう意味を持っているのか。
このフレーズの音符を16分音符のアクセントの位置として捉えます。そのアクセントととして捉えた時の手順を利用して叩いています。
そして、テンポの遅い曲などではこのアクセント以外のところにゴーストノートを入れて間を持たせていたりもします。
~4つのストローク~
では上記のフレーズを16分音符のアクセントとして捉えた時にどうすれば綺麗に叩けるのか。そのためにはタイトルにもなっている4つのストロークの理解が必要不可欠なんです!
では4つとはなにがあるのか。安方もご存じだった
Down
Up
この二つはドラムをかじっていれば耳にすることも多いかと思います。
残りの二つは
Tap
Full
この4つです!
4つのストロークにはそれぞれ役割があります。
Down 大きい音を出します。
が
大きい音を出した後に小さい音を出したい時に使うストロークです。
このように、ストローク1つ1つが全て違う役割を担っています。それでは4つのストロークの特徴をまとめます。
Down 大きい音を出した後に小さな音
Up 小さな音を出した後に大きい音
Tap 小さな音を出した後に小さな音
Full 大きな音を出した後に大きな音
そしてここでもう一つ理解して置いて欲しいことが一つ。
大きい音が出る原理です。これは至ってシンプルです。
それは
高いところから落とせば大きな音が鳴ります。
逆を言うと
低いところから落とせば小さな音が鳴ります。
そこで4つのストロークでもう一つ理解して置いて欲しいのがスティックの振り落とす高さです。これでスタートの位置や打ち終えた後のスティックの高さが決まります。
なので
大きい音を出したい時はスティックを高くセット
小さい音を出したい時はスティックを低くセット
これをふまえた上で4つストロークの開始位置を打ち終えた後のスティックの位置をまとめます。
Down 高いところにあったスティックを低いところへ
Up 低いところにあったスティックを高いところへ
Tap 低いところにあったスティックを低いところへ
Full 高いところにあったスティックを高いところへ
上記の音量の大きさとスティックの高さの両方を簡単にまとめます。
Down 大→小 高→低
Up 小→大 低→高
Tap 小→小 低→低
Full 大→大 高→高
これを理解した上で続きをご覧ください。
では先ほど出てきたフレーズに4つのストロークを当てはめてみましょう!
写真の手順とストロークになります。
ではなぜ一拍目がFullでなければいけないのか。Fullで叩くとスティックが高いところに戻ってきていて次に右手で打つ音は落とすだけで鳴らすことができますが、Downにしてしまうと低い位置で打ち終えてしまいます。なぜだめか。次の右手も大きい音を出したいのも関わらず低い位置でとめてしまうと高いところに戻す動作が余分に増えてしまい、無駄な筋肉を使ってしまい力む原因になってしまいます。動きが固い人の原因の多くはこのストロークが綺麗ではないところにあると僕は考えています。
動画では実際にこのフレーズのレッスン風景があります。
どこに気を付ければいいかも解説していますのでお時間ある際に是非ご覧ください!
次回Lesson4ではグルーヴとは!
とても難しい質問でしたが、僕なりの答えを出して精いっぱい答えさせて頂きました!お楽しみに!
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