スポーツチームで働くために意識するべき2つの要素【100人以上の方との話を経て】
はじめに
スポーツ領域に特化した人材サービスを作っているGLOW代表の橋本達矢です。「スポーツで働きたい」学生や若手社会人のための情報サイト「GLOW図書館」や実際に業界内で働く社会人から話を聞ける「支え手インタビュー」を運営しています。
スポーツで働くハードルを下げたいと思い、これまで約20名のスポーツ領域の社員さん、約60名のスポーツ領域で働きたい若者(学生+若手社会人)にヒアリングさせてもらいました。その他にもGLOWで運営するインタビュー企画に計30名ほどの方に参加いただき、オフライン/オンライン問わず累計100名以上の「スポーツで働く」を考える方々と話す機会をいただきました。
(お時間いただいた方々、本当にありがとうございました!!)
今回はこれまでのヒアリングや企画で分かった結論の1つとして『スポーツチームで働くために意識するべき2つの要素』というテーマでnoteを書きます。
※前提
①統計的なデータは取れていないためヒアリングや企画実施を通した定性的なものからの結論として作成しています。
②競技により状況は大きく異なります。(ヒアリングや実施企画はサッカー/バスケが主な対象です。)
【さっそく結論】
スポーツチームで働くために意識するべき要素は
A.対象企業に適した個人としての実力
B.採用担当者に評価される環境
の2つです。
スポーツ業界に関わらず
就職する際の要素はこの2点しかないと思うのですが、
ここでは、スポーツチームならではの特徴に焦点を当てながらスポーツチームで働くために必要な要素に関して書いていきます。
採用までの一連の流れ
一般にスポーツチームで働くことは難易度が高いとされています。
その要因は至ってシンプルでそもそもの採用の枠が少ないことにあります。一括で新卒を大量採用をしている訳でも無ければ、毎年必ず採用活動が行われている訳でもありません。
離職や事業拡大など必要なポジションが生まれたとき(もしくは生まれそうなとき)に組織の状態に合わせて採用活動が行われています。
①様々な理由で枠(補充が必要なポジション)が生まれ、
②スタッフさんの直接の繋がりや紹介、元インターンへの連絡や求人サービスの利用などを通して候補者を集め、
③クラブの状態や必要なポジションに適した人材を見極める
ことで採用が決まります。
スポーツチームの場合、チーム間でフロントスタッフ同士が知り合いなことも多いため、他のチームスタッフの紹介から採用が生まれることもあるようです。
ここで、
要素A.対象企業に適した個人としての実力は③のとき、
要素B.採用担当者に評価される環境は①、②で必要になってきます。
スポーツチーム就職の特徴
一般企業(ここではスポーツチームではない企業の意)の場合、新卒の求職者は就職活動という企業とのお見合いの場が用意されています。
そのため就活市場では(行きたい企業が決まっている場合)いかに自分が良い人材であるのか?という「A.対象企業に適した個人としての実力」を上げることだけに焦点を当てることが求められています。
しかし「スポーツチームで働く」ことを目標とした場合、就職活動のように人材を求めている企業に確実に評価される場はありません。そのため積極的にクラブスタッフと関係性を作り、人材が必要になったとき(上記①のとき)に採用の検討対象(上記②)にしてもらう必要があります。
インターンを通してスポーツチーム特有の業務に対する理解があるなどの「A.対象企業に適した個人としての実力」が効果を発揮するのは、「B.採用担当者に評価される環境」があることが必須の条件です。
スポーツ領域(特にスポーツチームに入る際に)で人脈が重視されがちなのは、就活のような企業と個人が相互に評価可能な場所がないことが背景として大きいと思われます。
実際に働いているフロントスタッフさんの中にはスポーツ業界で働くために求人の有無に関わらず、片っ端から連絡を取ることで「B.採用担当者に評価される環境」を取りに行った方も多数いらっしゃいました。
いかに評価対象を広げられるか?
「スポーツチームで働くこと」をゴールとしたとき、
「A.対象企業に適した個人としての実力」をインターンなどの実践機会を通して身につけると同時に「B.採用担当者に評価される環境」を確保できるかが働く確率を上げるために重要になってきます。
スポーツチームで働く枠の有無や量は求職希望者から見ると完全にチーム側事情で運の領域です。特定のチームだけに関わって実力はついていたとしても、就職できない可能性は十分にあります。(もちろん、インターンとして関わっているチームに他クラブから良い人がいないか?と連絡があり採用されるようなパターンも存在しますが、、)
インターンとして関わっているクラブだけでなく、他クラブの採用候補者として上がることができるのか?1本の接点だけでなく、評価してくれるクラブの網を広げにいくことができるのか?がスポーツチームで働く確率を上げるためには必要な視点になってきます。
とはいえ、顔見知りくらいの人が多いだけで「A.対象企業に適した個人としての実力」が無いとあまり意味はないので、社会人としての基礎力やスポーツ業界の理解度はきちんと上げておきましょう。
※「フロントスタッフになるための力」と「フロントスタッフに求められる力」は一致する訳では無さそうなのでその辺りは注意が必要です。
おわりに
自分の拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます。スポーツ領域に興味がある個人の1意見として捉えていただき考えるきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただいた皆さんにお願いがあります!
私自身人材の領域からスポーツ業界を盛り上げていきたいと考えているのですが、まだまだ解像度が低い状態です。そのため実際にスポーツチームで働かれている方や「スポーツで働く」を目指す学生や若手社会人の方がどのように考えているのか?リアルな声を聞き、考えをアップデートしたいと考えています!
そこで、ここまで読んでいただいた皆様の考える
『スポーツで働くために意識するべき要素』
について教えていただけないでしょうか?
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よろしくお願いいたします!
※以下のような方はぜひお話させてください!
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