Tatsuya

今は頭部の解剖学に興味があります。その知識をもとに、どの方向、どの角度でも自在に同一人物の顔貌を破綻なく描く方法を考案して描けたら、と思っています。つまり人力3D-CGを目指しています。知は力なり。

Tatsuya

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最近の記事

    紫式部はなぜ源氏物語を書いたのか

    「えっ?」 「その、先生はどうして源氏物語を書いたのですか?」 「そうねえ」 紫式部は持っていた筆を止めてしばし考え込んだ。 「まあ、色々あるけど、やっぱり、旦那さんが死んじゃったからかな。」 「え」 飲み込めない弟子が紫式部を覗き込む。 「ん、まあ、話せば長くなるけどね。私のひいお爺さん、結構偉い人だったんよ。学者肌でね。で、だいぶ羽ぶりが良くて、要するにお金持ちだったわけ。でもね、おじいちゃんの代で、その、んふふ、落ち目っていうか、まあ、お金なくなってきちゃったわけね。そ

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    ベリルの眷属

    一  前夜     赤江環(たまき)は、廊下を歩いていた。下を向いてのろのろと進む環の背中を、後から来た児童数人が追い越してゆく。  双馬藩立児童養護施設「双善園」の大食堂に児童生徒たちが三々五々、集まってくる。列に並び、上面がざらついた茶色の合成樹脂製トレーを取って、厨房の窓口から配膳を受ける。環も列に加わり、順番を待った。  五月。暦が変わって、日が浅い。園庭の木々の間からこぼれる陽光は、心を浮き立たせる。しかし、陽が落ちると、同じ木々を伝わる風は肌に少し冷たい。そんな夕

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    鋼鉄天使

    鋼鉄天使 一    深夜。カリーネウ軍は拠点としているカルミウス製鉄所から密かに出撃した。前方に広がる集合住宅の群れの彼方には、シアスール軍が陣取っている。今は暗闇で見えないが、昼間になれば炎に焼かれ、穴が空き、外壁が崩れた住宅たちがその骸のような姿を晒す。それが果てもなく続く。死の街。色が消え、骸骨のようになった街。焼けて煤けた、単色の、灰色の街。夜の闇は束の間、その遺骸に覆いを掛けてくれる。戦車の隊は、その中を進むのだ。街をこんなにした、ごろつきどもを撃破すべく。よくも

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    220912woman

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    220905woman

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