アメーバ複業
新型コロナウイルスの影響で、働き方が再度問われています。
重要だと思うのは、
正社員がいいのか、業務委託にすべきかという二極論ではありません。柔軟な働き方という曖昧さでもありません。
大切なのは「固執しない環境づくり」です。
タニタが、「業務委託契約を1年ごとに見直して3年契約を結び直し、何かあっても前年に結んだ契約が残り2年有効、突然収入ゼロにはならない」という条件は打ち出しているみたいですが、正直イマイチだと思いました。
会社が用意するセーフティーネットは会社への依存に直結します。
セーフティーネットは自分で用意すべきでものであり、その一つが「複業」です。
複業の勘違い
複業で多い勘違いは、副業との違い、受託案件の数、の二つがあります。
「副業」が、
メインの仕事があった上で、サブとしての仕事をするという、縦の関係があることにたいして、
「複業」とは、
メインとサブの違いがなく、各仕事は横の関係にあることが特徴です。
一方、後者の勘違いは多いと感じます。
同じクライアントからいくつか案件をもらっていることは複業ではありません。同じ業界で派生的に仕事が展開しているのも複業ではありません。
たとえば不動産業界として、仲介の仕事をやっている一方、不動産コンサルティングとして別会社で仕事もしているというのは複業とは言いづらいと思っています。
複業とはなにか
タニタの条件を引用して、突然収入ゼロにはならない環境構築のひとつである複業とはどういうものといえるのでしょうか。
自分が考え、実践している「複業」とは下記です。
・多寡に関係なく、収入のある活動が3つ以上ある
・その活動どうしに繋がりがなく領域が異なっている
・各々の活動にかけるウェイトを自らの意思でコントロールできる
の3条件が揃っていることであり、アメーバ複業と名付けているスタイルです。
複業というスタイル
自分のケースだと、
収入のある活動が3つあります。
領域は、株式投資、不動産、街づくりと異業種です。
どの仕事をどれだけやるかは、時期や気分で変わってきます。
アメーバのように、ひとつになることもあるし、同時多発的に分かれることもありますし、分かれ方も都度都度です。
でも軸として、「投資」と「鎌倉」というものがあるため、分かれたものが分かれっぱなしということにはならなく、自分の中で一本筋が通っている状態だと思っています。
アメーバ複業の課題
まだまだ課題はあります。
アメーバ複業というスタイル自体に落ち着いてしまうことが大きな課題です。
自由にできるからこそ落ち着いてしまうというのはよくある話で、制約条件があるからその反発で新しいものが生まれやすくもあります。
広大な土地に画期的な建築物は生まれづらく、狭く条件が厳しい土地に信じられない建物が建つのと同じです。
アメーバのように自由に分裂と結合を繰り返しながらも、新しいもの(仕事)を取り入れ、化学反応を起こしていくことこそ、新のアメーバ複業という生き方なんだと思っています。