DXと転職の「暑い」関係:「油断派」に知ってほしい「これから起こること」
お店で働くのも、会社で働くのも、DXというビジネスの変革が与える影響を知っておかないと、思わぬリストラの危機にでくわす可能性が高まります。
例えば、AIツールのChatGPTやグーグルのBard、BingAIを使いこなせない人は、DXに踏み込んでいく企業に採用される可能性は低いでしょう。
あるいは、うまく入れても、すぐに思った方向と違う、ほかに転職することを考えざるを得なくなるでしょう。
そこで、本日は、「DXなんて、気にしない、その時が来ても、なんとかなるという油断派」に送るメッセージです。
油断派、あるいは、DXなんて関係ないと思っている方へ
DXとは、ビジネスと社会の変革する掛け声ですが、生み出すものが何かを知っておく必要があります。
文系営業系の人こそ、DXのことを学ばないと、最先端の営業手法についていけなくなるか、営業成績の落ち込みを体験することになるはずです。
DXのポイントは、ビッグデータとこれを活用するテクノロジーを活用することです。
会社内の紙のデータをPCに入力して活用するのは、ここでいうDXにはなりません。
DXとは、
ビッグデータを活用して、ユーザーの好む新たなサービスを生み出し、そのサービスを最長3ヶ月で見直し、さらにユーザーの好みを探り出し、改善していく終わりのないサービス(商品)作りだと考えてください。
お店の場合も、同じです。自分のところのデータと外部データをうまく活用し、ビジネスのやり方を変え、つねにその改善を実現できるようにすることがDXです。
つまり、日本のお店や企業でこれから起こると期待されているのは、データ活用型のビジネスへのシフトです。このシフトが起きないと、日本は立ち遅れ、会社は競争力を失い、売上も減っていくので、給料は伸びません。
この変革は、企業だけでなく、ビッグデータとさまざまなテクノロジーで、国も社会も変えていこうという呼びかけです。
マイナンバーは日本のビッグデータのチャンネル作り
です。会社内のデータだけでは全然足りない。何が足りないか、ユーザーの好みやニーズを探り出すデータ量を格段に増やしていかなくてはならない。
そのための仕組作りの一つが、マイナンバーであって、
この仕組みと繋がらない会社は、ビッグデータの活用はできないことになります
。もちろん、国が作っているビッグデータの別のチャンネルを利用できれば、不利にはなりません。
その昔、電気というエネルギーが利用され始めて、ビジネスも社会も大きな変化が起こりました。それ以上の変化、変化という言葉では追つかない「変革」が起こる。
お店の商売も変わります。データを活用することで、お店の人員配置や必要な人材も変わります。仕入れも変わります。その代わり、別次元のビジネスに成長させることができる。
なぜかといえば、何より、お客さんを増やすやり方が工夫できるからです。データを見ながら、やり方を変えて、その結果を見て、次のやり方を工夫できるからです。もちろん、AIを活用し、別のテクノロジーを活用します。
たとえば、某映画館、予約と発券、チケット確認のシステムをDXしました。これは、劇的なサービスの改善につながるはずです。
お客さんの入り具合、年齢構成、上映時間帯による予約状況などをAIでチェックすれば、マーケティングのやり方も変わる、人員配置も効率的に進めることができます。
この映画館のシステムがプラットフォーム化すると、大きなビジネスの可能性が広がる。他の業種がこのプラットフォームに参加すると、新しいサービスが生まれ、さらに集客力が増す。
これが
エコシステム
という考え方です。
一つの業種が他の業種とつながることで、ユーザーへの新しい価値提供が実現する。
プラットフォームとエコシステム
が、これからのDXビジネスのコアだといわれるのは、こういうことを指します。
キャッシュレスの拡大も、ビジネスを伸ばす大きなチャンス
になります。
国がキャッシュレスをどんどん広げてのも、それが経済の動きにプラスになることを狙っているからです。
マイナンバーカードで国がお金を出す、これをキャッシュレスのポイントとして使ってもらうことによって、キャッシュレスの推進にもつながるという理由からです。
あれやこれやのDXの動きを知っているかどうかで、当然働き方も変わってきます。
転職を考えている人向けの候補先会社のチェック項目
DXの時代、会社が変わる~経営変革へのチェック項目を見てみます。
DXは、プラットフォームとエコシステムで、新たなビジネスの可能性を広げるという目線で見ると、すべての業種の専門家は他の業種でも、ニーズが高まります。
観光の専門家が、映画のプラットフォーム、交通機関のプラットフォームなどで、人材ニーズが増すのは、時間の問題です。
注意すべきは、異業種人材ニーズが伸びないリスク
です。
プラットフォームのでき方が遅く、企業に他業種とのプラットフォーム連携という考え方が生まれず、相変わらず、自らの業種にこだわっていれば、異業種のコラボの可能性は広がらず、異業種の人材ニーズは伸びません
日本のDXの状況を見ると、このリスクは、否定できません。
経営変革のプラン
です。
これは、DXを実現するために、企業のビジネスモデルや組織、プロセスをどのように変革していくかをクリアに定めるものです。
この計画に含まれるもの
DXの目的:何を目指すのか
DXの実現に向けた具体的アクション
実行スケジュール
実行に必要な予算
実行に必要な人材
人材プランとは、DXを実現するために必要な人材をどのように採用し、育成していくかを定めた計画です。転職希望者は、必ず、ここをチェックするべきです。
人材プランに含まれるもの
必要な人材のスキルや経験
採用計画
育成計画
人材の評価制度
経営変革プランと人材プランは、DXを実現するために不可欠な要素です。これらのプランを策定し、実行することで、企業はDXを成功させ、競争力を高めることができるわけですから、転職を考えている人は、上の中身をチェックしておくことが必要になります。
ということは、転職候補になる会社は、さまざまな人材の採用を考えるはずでから、これらにフィットする自分というものを用意しておく必要があります。
さらに、
転職だけでなく、兼業・副業による不足する人材の確保
ということも国が進めているアクションです。
国は転職者を支援するキャリア補助を行っている
具体的には、以下のようなものがあります。
ハローワーク
求人情報提供
職業訓練の受講支援
就職活動のための助成金
転職後の就労支援
ハローワークでは、転職希望者向けに求人情報や職業訓練の受講支援を行っています。職業訓練は、転職希望者が必要なスキルや知識を身につけるための訓練です。
就職活動のための助成金は、転職希望者が就職活動に必要な費用を補助するものです。転職後の就労支援は、転職希望者が転職先で円滑に就職できるようサポートするものです。
これらの支援は、転職希望者が転職活動を成功させるために役立ちます。転職を考えている方は、ハローワークに相談することをおすすめします。
日本全体がデータ活用型のビジネスに向かっていくことは間違いありません。
そんな環境変化の中で、自分をどう対応させていくのか、自分自身のスキルをどう高めていくのか、
国や公共団体のキャリア支援を活用するのは有力な手です。
最近では、外国の有名大学がAI講座の受講チャンスを提供したりしています。そういう機会が増えているのも、「産業革命」に対応するニーズが世界で広がっていることを示すものでもあります。
「油断した!」にならないためのアクションを起こしましょう。
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