元・脇見恐怖症のカウンセラーが解説! 恐怖症を改善できる人、できない人の特徴とは。
この記事でわかること
・脇見恐怖症とは何か?
・脇見恐怖症の人が抱えている悩みとは?
・脇見恐怖症を改善できる人、できない人の特徴とは?
初めまして、WaReKaRaゼミ講師のザッキーです
僕はWaReKaRaゼミというコミュニティで
周りの目が気になって行動できない人や他人軸で行動してしまう人など
対人関係に苦手意識を持って生きづらさを抱えている人に対して、
彼らが自分軸で動けるようにサポートをしています。
その中でも、元々僕自身脇見恐怖症で10年間悩んできたということもあり、
ゼミにも脇見恐怖症や視線恐怖症の方が多いです。
そこで今回の記事では、
「脇見恐怖症とは何か。改善できる人と出来ない人の違いはなんなのか」
ということに関して、
元脇見恐怖症持ちで現カウンセラーの立場からお伝えしていきたいと思います。
脇見恐怖症とは。視線恐怖症の種類
まず脇見恐怖症とはどういったものなのでしょうか。
大きく分けると対人恐怖症の一種です。
またその対人恐怖症の中でも視線恐怖症の一種になります。
視線恐怖症には
①自己視線恐怖症(脇見恐怖症)
②他者視線恐怖症
③正視線恐怖症
の3つがあります。
それぞれ簡単に説明致します。
①自己視線恐怖症(脇見恐怖症)
は「自分の視線が他人に不快感を与えるのではないか」と考える恐怖症です。
自分の視界の中に他人が入ることで他人に迷惑をかけてしまったと思い込んでしまいます。
②他者視線恐怖症
は「他人からの視線に不安、恐怖を感じる」という恐怖症です。
自己視線恐怖症よりもイメージしやすいかもしれませんが、こちらも自分が他人から気にされているという思い込みによる場合が多いです。(最初は思い込みでも、その思い込みから挙動がおかしくなり実際に視線を送られているということも多くあります)
③正視線恐怖症
は「他人と目を合わせることに極度の緊張、恥ずかしさ、恐怖を感じる」恐怖症です。
目を合わせることによって本当の自分が見透かされるのではないかという思い込みによって、目を合わせることを極端に避けてしまいます。
視線恐怖症自体は併発することが多く
私の場合も中学2年の時に脇見恐怖症(①)になってから、
他人の視線が気になるようになり人前でも緊張するように(②)なりました。
そこから集団でいること自体が怖くなりました。
脇見恐怖症の人の悩み・心理状態
自分自身が当時感じていたことでもあるのですが、
・教室で黒板を見るときに視界に入る隣の子が気になる。
・会社のデスクで向かいの人が気になる。
・電車に乗ったときに向かいの席の人が気になる。咳払いをしたら、迷惑をかけたと思う。
・家族とテレビを見る時間がしんどく感じる。
・道を歩いていてすれ違った人が気になる。
・友達とカラオケに行けない。
・複数の人と居ると、喋っていない人が気になる。
・学校のテストに集中できず、成績が落ちる。
など気にされない人には「なんのこと?」と思われるかもしれませんが、
脇見恐怖症の人からすると「わかるわかる」という脇見あるあるです。
私自身の経験として
( 誰かに相談したい。気持ちをわかってほしい。皆はどう思っているんだろう・・
でもこの症状を人に言っても、「変な人」とか「気持ち悪い」と思われるのでは・・・ )
そう考えると、誰にも言い出せず一人で悩み、
一人で悩むからこそストレスが溜まり、ネガティブな連鎖が起こっていきました。
脇見恐怖症を改善できる人、改善できない人の特徴
私自身の経験、
カウンセリングしてきたクライアントの方と接してきた経験、
また症状のある方の集まるコミュニティで人と接する中で、
脇見恐怖症を改善できる人とできない人の特徴がわかってきました。
以下、改善できない人に共通する特徴です。
自分に置き換えて考えてみてください。
①ひとに迷惑をかけてはいけないと過剰に考えてしまう。
②過去にとらわれて行動できない。リスクばかり考えてしまう。
③自分を客観視できない。自意識過剰。
①ひとに迷惑をかけてはいけないと過剰に考えてしまう。
まず、何事においても
自分に悪い原因があり、他人に迷惑をかけてしまう
という思い込みが強いです。
ひとからの評価を気にしすぎてしまうところがあり、
根底には「他人に嫌われたくない」という強い思いがあります。
ひとの評価を気にしすぎるあまり完璧な状態を目指す「完璧主義」になってしまい、
余計にやることを溜め込んで自分を責めてしまうという悪循環におちいってしまいます。
②過去にとらわれて行動できない。リスクばかり考えてしまう。
①の他人の評価が気になるという部分とも密接に関わってきますが、
他人の悪い評価が気になり失敗を極端に恐れてしまいます。
現在がベストだとは思っていませんが、
失敗するのがこわいので現状維持を選んでしまうことが多いです。
③自分を客観視できない。自意識過剰。
「脇見恐怖症とは」の項で述べてきたように、
自分が迷惑をかけてしまっているという罪悪感自体が思い込みです。
つまり迷惑をかけているという事実はありません。
ですので当然ながら、
恐怖症の当人は自分自身を客観視できていないことになります。
そもそも「他人は自分以外の他人のことをそこまで気にしていない」です。
厳しい言い方かもしれませんが、
自意識過剰だからこそ客観視できなくなっているのです。
今となっては私自身、自意識過剰だったとわかるのですが、
当時指摘されても「いや、実際迷惑そうな顔をされた」
などと反論したと思います。
自分を客観視する、というのは言葉でいうほど簡単ではありません。
客観視するためのワークなどは改めてご紹介致します。
それでは
「改善できる人の特徴」
とはなんなのかというと、
今挙げてきたことを自分自身に置き換えて考え方や行動を変えられる方です。
またそのためには環境の変化なども大きく影響してきます。
例えば、大切な奥さんや信頼の置ける仲間ができることで
「不特定多数の他者からの評価を気にする必要はないんだ」と
心から感じることが出来ます。
また同じ恐怖症の人たちと接する環境に身を置くことで、
自分自身を客観視できるなどの効果もあります。
もし現在あなたが、
改善できない人に共通する行動や考え方を持っていたとしても、
その部分をなおしていくことができれば
改善に向かって進んでいくことが出来ます。
ぜひ自分ごととして考えてみてください。
終わりに
ここで一度考えていただきたいことがあります。
それは「脇見をする自分はダメだ」ではなく
「脇見はある意味当たり前だ」
ということです。
誰もが視覚から多くの情報を得ており、広く周りを見ています。
つまり全員が脇見をしているのですが、
脇見恐怖症の人は見たことによって「罪悪感」を覚えてしまう
という点で違いがあります。
改めてお伝え致しますが、この「捉え方の違い」が問題になってきます。
まずは「自分自身がそういう捉え方をしているんだ」ということを認識するところから
始めてみてください。
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