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「ひねり」がとてもいい。

美味しいrakuenができるまで〜沖縄県今帰仁村移住日記 移住421日目

沖縄に引っ越した段階で9割ぐらいの本は捨てたりあげたりした。残した本は料理関係の本ばかり、レシピもあるけれど料理に関するエッセイ本が気楽に読めていい。大御所の檀一雄先生や池波正太郎先生の本は気楽に!というわけにはいかないけれど、大変失礼ながら阿川佐和子さんや角田光代さんの本は気楽に読ませていただいている。そして、いつもすごいなーと思うのは一つの食材や一つの料理や料理のまつわる一つの場面でよくもまあここまで膨らませて書けるのかということ。エッセイの定義は「自由な形式で、気軽に自分の意見などを述べた散文。」とあるので、彼女たち自らの体験が描かれている。プロだから当たり前と言ってしまうと元もこうもないけれど、それにしても記憶がたどれたり各々の一点から展開させたり、時に天才なのではないかとお気楽に唸ることもある。
なかでも角田光代さんの「今日もごちそうさまでした」は素晴らしい。平均4ページ約2500文字に凝縮された文を読むと自動的にお腹が鳴ると共にその料理を作りたくなる。一つの事象からいくつもいくつもの事象に展開していく「ひねり」がとてもいい。
僕はひねくれて育った影響かもしれないけれどストレートに考えたり発したりすることに面白みを感じない性格だ。
この夏にOPENさせる予定のお店のPRの勉強がてら、さまざまなお店の投稿をよく見るんだけれど、ひねりを感じない。ストレートに自分アピールで終わっているのが多いのが気になる。飲食店=料理の写真ないおしまい。
僕はもっともっとひねりを入れてアピールしたいなと思う。

湿度が高くなってきた沖縄。そろそろ除湿の時期が近づいてきたような気がする。
夜は近所の居酒屋「満漁丸」さんへ行き、店主のTさんと色々お話をして早目に帰宅。

帰宅後冷蔵庫で乾燥させているグアンチャーレを確認する。表面が硬くなり程よい感じになっている。
少しだけカットして焼いて、残っていた白ワインをぐびり ごくごく。
いいぞ。

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