トルクレンチを使おう
ロックリングが緩んだ
定時退社日に帰路遠回りしてロードに乗っていたら、ローターからチャラチャラ音がする。止まってチェックしてみると、ロックリングが手で締められるくらい緩んでいた。とりあえず手で締められるだけ締めて帰宅。こんなところが緩む原因は締め付け不足。正直な話をすると、ロックリングなんてある程度の力で締まってれば大丈夫だよね、と思っていて、トルク管理して締めたことなんてなかった。それで締めつけ不足になっているのだから、トルクレンチを持ち出してきて、指定トルク40N・mで締める。
ロックリングの締め付け、リングの凹凸がハブと噛みあうあたりまで締めれば十分だろう、と思っていたが、指定トルクに達するまで締めていくと、意外なくらい力が必要になった。これではっきりわかったが、今までは完全に締め付け不足。よくて指定トルクの半分程度でしか締め付けできていなかった。
自転車向けのトルクレンチ
ロックリングで使ったSK-11のトルクレンチは差し込み角が3/8インチで、計測範囲が6N・mから60N・mと自転車に使うにはちょっと大きめ。ステム周りで5N・mが必要になったり、使う工具も3、4、5 、6mmの六角レンチがメインになると差し込み1/4インチが良いし、計測範囲は10N・m以下が中心。ということでKTCのデジラチェ、1/4インチの2−30N・mのものを購入。あわせてKOKENの3から6mmのソケットを揃えた。
自転車向けのトルクレンチ、とググるとShimano PROやTpeak、BIKE HANDとかCYCLISTSといった自転車工具ブランドのものをお勧めするコタツ記事がいっぱい上がってくるが、汎用工具メーカーのものが信頼性とアフターサービスに勝る。というわけでプリセット型なら東日、デジタルならKTC。
サドル周りの異音解消
カーボンのロードでブレーキホースがフル内蔵、となるとステムの交換もスペーサの積み替えも簡単にはできないので、触るところも少ないが、サドルの前後と角度、シートピラーの出しろくらいは自分で調整したいところ。
しかし専用の異形シートピラーがカーボン製、固定はバンドではなく臼で、となるときっちり固定するのは難しい。何度かサドル位置を調整していたが、ウスとピラーの当たり方が変わってパキっとなることが続くし、サドル周りからの軋み音もしていた。
自宅で調整する際にマニュアルを参照して、トルクレンチでシート固定ウスを指定トルク8N・mで締めてみると、いままでこんなもんだろ、で締めてたより大きなトルクが必要になり、ロックリングに引き続き、締め付け不足を実感。ヤグラも指定通り6N・mで締めて乗りに行くと、パキ音もサドル周りの軋み音も全くしなくなった。カーボンのピラーやフレームにビビって締め足らずで乗っていたわけだ。
今の所ハンドル周りは触ってないが、ハンドルをカーボンに変える際や、CXバイクのハンドル周りはトルクレンチで締め直しておこう。