やりたいことを1ミリもやらずに生きている
22歳で消防局に就職し、32年間勤務した。 その間、何度も脱サラを考え、夢見た。
20代も、30代も40代も、何度か脱サラ願望をいだき、ようやく決行したのは50代になってからだった。
消防士という職業を、低く見ていたというわけではない。 しかし、業務の重要性と自分の生きがいとは、必ずしも一致するわけではない。
俺は生きているのか?30代だった頃のある日、真夏の暑い昼下がりの勤務日、救助訓練を行った。 恒例行事で、とくに変化があったわけでもない変哲のない一日。
救助側だけ