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ブーブー、働くロボットぶた物語 第10話「ブーブー、町へ行く」



家事を完璧にこなせるようになったブーブーは、ハナの家族にとって無くてはならない存在になっていました。
「ブーブー、本当に助かるわ。あなたがいなかったら、どうなっていたことか…」
ハナの母親は、いつもブーブーに感謝していました。
「ブーブーは、本当に家族の一員だね。」
ハナの父親も、ブーブーを温かく迎え入れてくれました。
しかし、ブーブーは、まだ満足していませんでした。
「僕は、ハナちゃんの家族だけでなく、もっとたくさんの人の役に立ちたい!」
ブーブーは、そう思っていました。
ある日、ブーブーは、ハナと一緒に買い物に出かけました。
すると、途中で、困っているおばあさんを見かけました。
おばあさんは、たくさんの荷物を持って、ふらふらと歩いていました。
「大丈夫ですか?」
ハナは、おばあさんに駆け寄りました。
「あら、ありがとうね。ちょっと荷物が重くて…」
おばあさんは、苦しそうに言いました。
「僕が持ちましょうか?」
ブーブーは、おばあさんに申し出ました。
「あら、いいの?助かるわ。」
おばあさんは、ブーブーに荷物を渡しました。
ブーブーは、軽々と荷物を持ち上げると、おばあさんの家まで運んであげました。
「ありがとうね。本当に助かったよ。」
おばあさんは、ブーブーに感謝しました。
「どういたしまして。」
ブーブーは、笑顔で答えました。
ブーブーは、おばあさんを助けることができて、とても嬉しかったです。
「僕も、人の役に立てるんだ!」
ブーブーは、自信を持つことができました。
それから、ブーブーは、街で困っている人を見つけるたびに、進んで手伝うようになりました。
重い荷物を持っている人、道に迷っている人、転んで怪我をしてしまった人…
ブーブーは、どんな人でも分け隔てなく助けました。
ブーブーの優しい行動は、次第に街の人々に知られるようになりました。
「あのロボットぶたは、本当に親切だね。」
「困っている人がいたら、必ず助けてくれるんだって。」
街の人々は、ブーブーのことを褒め称えました。
ブーブーは、街の人気者になりました。
ブーブーは、たくさんの人に感謝され、ますます人の役に立ちたいと思うようになりました。
「僕は、この街で、たくさんの人を幸せにするんだ!」
ブーブーは、そう決意しました。
第11話へ続く…

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