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「裏アカ?耳の裏の垢?」SNSに迷うおっちゃんとの会話から学んだこと


今回は、私が最近話しをした、50代の大阪のおっちゃんとの会話を通して世代間のギャップやSNSとの向き合い方について感じたことをお話ししたいと思います。

■「裏アカって耳の裏の垢なん?」


最近のとある日のこと、大阪の下町で仕事を終えた帰りに商店街の喫茶店に立ち寄りました。

すると、隣の席に座った普段なら少し挨拶をするぐらいの距離感の50代のおっちゃんが私に

「なあ、兄ちゃん、裏アカってなんや?耳の裏の垢のことか?」
と真顔で聞いてきました。

よくよく話を聞いてみると、どうやら娘さんに「パパ、裏アカとか持ってないやんな?」と聞かれたそうで、意味がわからなかったおっちゃんは「そんなもんちゃんと風呂で洗ってるわ!」と答えたものの、娘さんに爆笑されたとのことでした。
(そらそーなるやろなー(笑))

■ SNSの「裏アカ」を説明してみたら…


「裏アカ」というのは、SNSで使う“裏アカウント”の略で、本名や顔出しで運用する表のアカウント(本アカ)とは別に本音や趣味をつぶやくための匿名アカウントのことやと思いますよ。

そう説明すると、おっちゃんは目を丸くして言いました。

「ほな、裏で愚痴とか趣味の話するんか?表で言うたらええやん、めんどくさいなぁ」

これには思わず「確かに」とうなずいてしまいました。

おっちゃん世代にとっては、裏と表を分ける感覚自体がピンとこないのかもしれません。

さらにこう続きます。

「そんなややこしいことして間違えて裏の話を表で言うたらどないすんねん?SNSで会社の上司のこととかを『アホか!』とか投稿してもたら、会社で大変なことなるで!」

その鋭いツッコミには、思わず吹き出してしまいました。

■ 世代間ギャップとSNS文化

おっちゃんとの会話を通じて、SNSの使い方には大きな世代間ギャップがあることを改めて実感しました。

若い世代にとって、SNSは「自分を演出する場」であり、表と裏を使い分けるのが当たり前です。

一方で、50代以上のおっちゃん世代には、SNSでわざわざ自分を分ける感覚が無いように感じました。
(中にはそういう人もいるかも知れませんが)

おっちゃんは続けます

「わしら大阪人はな、好きなもんは好き、嫌いなもんは嫌いって堂々と言うたらええねん。なんでそんな面倒なことするんや?」


おっちゃんのこの言葉には、大阪の文化だけでなく、彼自身の生き方や価値観が凝縮されていました。

SNSの「裏表」を使い分ける若者たちを否定するわけではありませんが、誰もがあのおっちゃんのように素直に生きられるわけではないのです。

■ 自分に合ったSNSの使い方を考えよう


このおっちゃんとの会話を通じて、SNSにおける「裏アカ」の考え方を見直すきっかけになりました。

大切なのは他人に合わせることではなく、自分に合ったSNSの向き合い方を見つけることではないでしょうか。

たとえば、おっちゃんが最後に話してた言葉が心に残りました。

「裏アカなんか作る気はないけどな、もし作るとしたら、わしの趣味の将棋と阪神タイガースの話だけ投稿するやつやな。誰も見んかもしれんけど、それでええんや!」

おっちゃんは結局、SNSに「誰かのための自分」を持ち込む必要はないと教えてくれたのです。

■ SNSの裏表よりも、自分の「本音」を大切に


SNSが普及した今、私たちは時に本音と建前を使い分けることに疲れてしまうことがあります。
そんなとき、おっちゃんのようにシンプルに「好きなことを好きと言う」生き方も選べるのだと改めて気づかされました。

SNSの使い方に迷っている方がいれば、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。裏アカでも本アカでもいい。
大事なのは「自分らしい使い方」を見つけることだと思います。

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