ブーブー、働くロボットぶた物語 第9話「初めての成功」
朝、ハナが目を覚ますと、いつもは聞こえてくるガチャガチャとした物音がしません。
「あれ?今日は静かだな…」
不思議に思いながらリビングへ行くと、そこには…
「ハナちゃん、おはよう!」
エプロン姿のブーブーが、朝食の準備をしていました。
テーブルの上には、焼きたてのパンと、美味しそうなサラダ、そして温かいミルクが並んでいます。
「ブーブー…?!」
ハナは、目を丸くして驚きました。
「どうしたの…?!」
「へへっ、実は昨日から特訓してたんだ!」
ブーブーは、得意げに言いました。
「お皿洗いも、洗濯物も、掃除も、全部完璧にできるようになったよ!」
「ええっ?!本当?!」
ハナは、信じられない様子です。
「うん!見てて!」
ブーブーは、朝食の後片付けを始めました。
お皿を一枚も割ることなく、綺麗に洗い、洗濯物を丁寧に干し、掃除機をかけ、床をピカピカに磨きました。
「すごい…ブーブー、すごいよ…!」
ハナは、感動して涙を浮かべました。
「僕が、ハナちゃんの役に立てて嬉しいよ!」
ブーブーは、ハナの頭を優しく撫でました。
その日から、ブーブーは、ハナの家の家事を全てこなすようになりました。
ハナの両親も、ブーブーの働きぶりに驚いていました。
「ブーブーくん、本当にありがとうね。おかげで、ずいぶん楽になったよ。」
ハナの母親は、ブーブーに感謝の気持ちを伝えました。
「ブーブーは、本当に家族思いの良い子だね。」
ハナの父親も、ブーブーを褒めてくれました。
ブーブーは、ハナの家族に認めてもらえて、とても嬉しかったです。
そして、ハナの笑顔を見るたびに、もっともっと頑張ろうと思いました。
「僕は、これからも、ハナちゃんの役に立つために、頑張るよ!」
ブーブーは、力強く宣言しました。
ハナは、そんなブーブーを誇らしく思いました。
「ありがとう、ブーブー。これからも、ずっと一緒にいようね。」
ハナは、ブーブーをぎゅっと抱きしめました。
ブーブーは、ハナの温かい抱擁に包まれ、最高の幸せを感じました。
第10話へ続く…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?