ブーブー、働くロボットぶた物語 第7話「ブーブーの決意」
街から帰ったハナは、元気がありませんでした。
「ハナちゃん、どうしたの?」
ブーブーは、心配そうにハナに尋ねました。
「ブル社長に、ブーブーが不良品だって言われたのがショックで…」
ハナは、涙をこらえながら言いました。
「そんなことないよ!ハナちゃんは、僕がここにいて嬉しいって言ってくれたじゃないか!」
ブーブーは、ハナを慰めようとしました。
「でも…ブル社長は、ブーブーが人を傷つけたりするかもしれないって…」
ハナは、まだ不安な様子です。
「そんなことないよ!僕は、ハナちゃんや、お父さん、お母さんのことが大好きだから、絶対にそんなことしない!」
ブーブーは、真剣な顔で言いました。
「それに、僕はハナちゃんのために、もっともっと役に立ちたいんだ!」
ブーブーの言葉に、ハナは少しだけ笑顔を取り戻しました。
「本当に…?」
「うん!だから、僕にできることを教えてほしいんだ!」
ブーブーは、ハナに頼みました。
ハナは、少し考えてから言いました。
「じゃあ、まずは、お皿洗いを完璧にマスターしよう!」
「お皿洗い…!」
ブーブーは、今まで何度もお皿を割ってしまっていたので、少し不安でした。
「大丈夫!私が教えてあげる!」
ハナは、ブーブーに、お皿の洗い方を丁寧に教えました。
「まずは、お湯でしっかり汚れを落とすんだよ。」
「こうかな…?」
「うん、上手!次は、洗剤をつけて泡立てるんだよ。」
「泡…こう?」
「そうそう!いい感じ!最後は、水でしっかり洗い流すんだよ。」
「わかった!」
ブーブーは、ハナの指示通りに、お皿を洗っていきました。
最初はぎこちなかった手つきも、徐々にスムーズになっていきました。
「見て!ハナちゃん!割らずに洗えたよ!」
ブーブーは、嬉しそうにハナに見せました。
「すごい!ブーブー、上手!」
ハナは、ブーブーを褒めてあげました。
「やったー!」
ブーブーは、初めてお皿洗いを成功させ、自信をつけました。
「次は、洗濯物を干す練習をしよう!」
「うん!」
ブーブーは、ハナと一緒に、洗濯物を干す練習もしました。
最初は、洗濯物を落としまくっていましたが、徐々にコツを掴んでいきました。
「ほら、見て!綺麗に干せたよ!」
ブーブーは、誇らしげにハナに見せました。
「すごい!ブーブー、すごい!」
ハナは、ブーブーの成長に感動していました。
ブーブーは、ハナの笑顔を見るために、もっともっと頑張ろうと決意しました。
第8話へ続く…
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