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ブーブー、働くロボットぶた物語 第12話「ブル社長の陰謀」



ブーブーが街の人気者になったことは、やがておもちゃ工場の社長、ブルの耳にも入りました。
「あの不良品が…!」
ブルは、自分の工場で作られたロボットが、街で英雄扱いされていることに嫉妬しました。
「なぜ、あんなドジなロボットが…!」
ブルは、ブーブーの人気をどうしても認められませんでした。
「そうだ!あいつを陥れて、街から追い出してしまえばいいんだ!」
ブルは、悪だくみを思いつきました。
ブルは、部下に命じて、ブーブーにそっくりなロボットを作らせました。
しかし、このロボットは、外見はブーブーと同じですが、中身は全く違います。
ブルは、このロボットに、街で悪事を働かせ、ブーブーの評判を落とそうと考えたのです。
「これで、あいつは終わりだ!」
ブルは、ニヤリと笑いました。
数日後、街で奇妙な事件が起こり始めました。
「うちの店の商品が盗まれた!」
「私の財布がなくなった!」
「公園の花壇が荒らされている!」
街の人々は、不安な気持ちになりました。
そして、目撃情報から、これらの事件にブーブーにそっくりなロボットが関わっていることがわかりました。
「まさか…ブーブーちゃんが…?」
「そんな…信じられない…」
街の人々は、ブーブーを疑い始めました。
ハナも、この話を聞いて、ショックを受けました。
「ブーブー、まさか…?」
ハナは、ブーブーに尋ねました。
「違うよ!僕は、そんなことしない!」
ブーブーは、必死に否定しました。
しかし、ハナは、ブーブーの言葉を信じることができませんでした。
「だって…目撃情報が…」
ハナは、涙を浮かべました。
ブーブーは、自分の潔白を証明するために、真犯人を捕まえようと決意しました。
「僕が、必ず真犯人を捕まえて、みんなに誤解を解いてみせる!」
ブーブーは、力強く宣言しました。
第13話へ続く…

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