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続mono gramme(モノグラム)の話
モノグラムの話第二弾です。待望のソロ第2弾発売記念ってことで、前回省略したソロを中心に紹介します。
前回を読んでいない方はこちらもあわせてどうぞ
monogrammed(2018年)
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中井敏文(nakaitoshifumi)名義でリリースされたアルバム「monogrammed」です。2018年6月14日発売。こちらは初回盤ジャケ。豪華60Pブックレットつき。いつもながらのこだわりようで、原価がとても高くなっちゃってメカノにすら下せないため基本直販となぜか平沢さんのところで販売されました。自分は6月10日に京都で行われたモノグラムのライブでの先行販売で購入しました。
一応ソロ名義のファーストアルバムという事になっています。しかし、モノグラム自体、パーマネントにバンド活動していた時期以外だと、中井さん一人でライブをしたり作品出したり、mono gramme type hitoriという名義だった時もあるので境界線がもはやよくわからないのですが、今後はバンドの時だけmono gramme名義になったりするんでしょうか。
表にわざわざシールでアピールしていますが、収録時間が44分44秒を狙って作られています。ボーナストラックが入っているのも、もしかしたらその辻褄合わせなのかもしれません。
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収録曲はこちら参照
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好評につき完売。セカンドプレスがでましたがCDの中身はおんなじでも装丁が違う。ブックレットはついていませんが、値段は安くなりました。
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そしてセカンドプレスも完売。なぜかその後もyoutubeで続々と動画を公開し、結局全曲無料で聴けてしまう状態に。
monogrammed全曲視聴はこちらできますが、待望のセカンドアルバム発売にあわせて1stアルバムも再生産されたので気にいった方は是非盤で。「帯周りの仕様を若干変更し、外貼りのシールは省いております。」とのこと。さらに値下げしてます。意味がわかりません。
オマケでライブの時に貰ったカードの画像も。こちらでも44分44秒推し
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pragmamme(2021年)
さて2021年5月4日に発売になったばかりの2ndアルバムです。今回も中井さんの直販通販サイトと平沢さんのところの通販(後日開始)のみの販売のようです。
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収録曲はこちら参照。sakasamaはモノグラムナンバーのセルフカバーです。今回も収録時間が44分44秒。いったい何のこだわりなんでしょうか。
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そして今回も届いてびっくりこだわりの装丁です。豪華BOX仕様で開けると歌詞が1曲ずつしっかりとしたカードに印刷されたものが入っています。これ、写真じゃわかりませんがBOXがマグネットで開封できるようになっていてとても開けやすい。中井さんおすすめポイントとしては「シュリンク包装開ける時のイライラ感がゼロ」とのこと。そう、シュリンクもついていないので届いたらすぐにCDが取り出せる。難点をいうと厚みが通常のCDの2倍あるだけでなくひとまわりでかいからCD棚に入らないこと(笑)
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さて、ここから配布ものの紹介です。
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こちらは「Nakai played YC-10」というタイトルのCD-R。名義の記載ありませんがおそらくソロ扱い。タイトル不明の6曲入り。YC-10を使った作品でボーカルなしのインストです。2013年10月におこなわれた四本中井ショウの昼夜公演両方参加者の特典CD-Rだったと思います。配布の余りを酔っ払った中井さんがメカノ店長に渡したらしく、メカノで関連商品購入者6人限定で配布との告知がありメカノに走って手に入れました。(もちろん持っていないものなかったのでsendとreturnを買って、どなたか欲しい人に布教用として進呈したはず)
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こちらは2017年1月27日渋谷ソングラインズで行われた「ぼくらのふれあいコンサート」というソロ名義のライブ(対バンはCOTO)で無料配布されたCD-R。tri-phase I、the inside、too farの3曲入り。
実は2020年6月ごろ2ndソロ制作中の中井さんから突然のDM。too farの音源を持っていないかとのことで送りました。どうやら2ndソロにレコーディングしなおして入れようかと思ったけど音源を持っていなかったので連絡してきたようなのですが、結局その1~2日後の2ndに入れる計画は中止され、その音源は動画つきでyoutubeに無料公開されたという話がありました。そのリンク貼っておきます。
ソロ紹介のみだとリリース数少ないので、ここからマニア向けコーナー。
ダビングして貰った音源しか持っていなかったり詳細不明だったりで前回紹介しなかったモノグラム作品を紹介します。間違えている情報もあるかもしれませんがご了承ください。また、詳しい情報お持ちでしたら教えてください。
■「FROM SEAL.S FLOOR」カセット
収録曲:森、Day
こちらはおそらくmono packとして1stCDとセットで販売されたものではないかと思われます。
以前当時のモノグラムのギタリストの野田さんがツイートされていた写真に写っているカセットではないかと推測しています。
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■「monogramme」カセット
収録曲:EASTERN/TEMIYAGE
音源ダビングしていただいたものを持っているのですが2曲入り。ライブ録音ぽくも聞こえます。
■「不可解曲集(モノグラムワンマンカセット第一弾 中井敏文編)」カセット
収録曲:BOUK、YO-SO、VISIONS、WOODS、LOW-LEV、AIR
P-MODELの不許可曲集のパロディでつけられたと思われるタイトル。一応ソロ名義になるんでしょうか。第二弾以降もあるのか謎につつまれています。WOODSは森ですね。
■「YOURS」カセット
収録曲:YOUR DRESS、ORAND、SEN・NIN-ME、YOUR POUSE
これも野田さんがツイートしていた写真で確認できたカセットです。4曲入り。
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■「SEAL mono trick plans」カセット
これがタイトルなのかどうかもわかりませんが、どうやら複数存在するようで謎なんです。
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こちらは中野のフラワーレコードがヤフオクで販売していた画像。横型になっています。4曲入りだそうです。収録曲はわかりません。ちなみに6800円でしたが買いたかった!
モノグラムで検索してもカバンばっかりでてくるのでチェックする習慣がなく見逃しました。
そしてこちらも見てください。
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同じタイトルですが縦型のレイアウトになっています。収録曲は2曲。先のmono packにもこのタイトルのカード(ステッカー?)が見えたので、単にいろいろつけていただけで正式なカセットタイトル名などはないのかもしれません。
■「1111」CD-R
収録曲:skelter、seas、light my fire、triangle、vision、think、through
こちらは2008年のモノグラムライブ配布のCD-Rです。行けなかったので実物を見た事はありません。なのでこのタイトルが正式なのかもわからないのと記録残してなかったので不明ですが11月11日のライブだったんじゃないかなと思います。モノグラム名義でしたが中井さんソロだったと思います。light my fireはドアーズのカバーです。
最後にオマケに超レアグッズの紹介。モノグラムのフロッピーつきネックレス。
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これは、97年にやった30曲ライブの時にメンバー3人が首からさげていたもの。作ったのはYセツ王でもおなじみ中村滋さんだったはず。そして、その日のライブがラストだった小田晶房さんが下げていたものをライブ終了時に客席に投げたやつをゲットしたものです。中には秘蔵画像が入ってます。どうやら3枚とも中身の写真は違うらしい。(MAC仕様だったため、自分が画像の確認ができたのは10年以上たってから)
そして本当の最後にソロアルバムの販売サイトのリンクを。
ここまで読んで頂けた方は気付いていると思いますが、手に入る時に買わないと手に入らなくなります。
追加で、中井さんがpragmammeの全曲解説をしていたので記録残しておきます。
01. oval
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
アルバムの1曲目は、特にイントロのインパクトが大事かと。曲を作る時は、いつも思いついたフレーズの断片を歌ったり弾いたりして録り溜めております。イカす断片が出来たと盛り上がったのが、この曲のイントロです。ちなみに、ワタクシが思う最高峰の1曲目を持つアルバムは『Perspective』。
02. scape
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
むかし作った自分の曲の中でゴ陽気度の一、二を争うのが「eastern」と「scope」。それらを足して2で割ってみたらどうなるだろうと思ったら、こんな曲になりました。なぜそんなことをしたかと言えば、そうしたかったから。お恥ずかしながら当時よりウタに磨きがかかったかも……。四這歌唱。
03. sakasama
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
monogrammeをバンドでやっている時代からあった曲。これを入れたい!というのが、アルバム作りのモチベーションの1つでありました。ソロでライブをするようになってからも必ずと言っていいほどレパートリーに入れていて、やっているうちにどんどん変容していきました。これが現在型です。
04. stainable
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
KERAさんから、ニューウェーブっぽいアルバムを作るので協力してね!と言われていたので、そのためになんとなく作っていた曲です。ところが、そちらはカバーアルバムとして制作されることに。そのままお蔵入りさせるのもモッタイナイので、自分用にアレンジして収録の運びとなりました。
05. medium
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
アルバム=レコードという感覚は、いつまでも自分の中にあります。この曲はA面ラストの位置付け。また、初めて曲中に語りを入れました。いろんな方々の声質をシミュレーションしてみたのですが、結局自分で喋りました。モゴモゴしてるのがヤで何回も録り直し。でも採用したのは寝起きの声。
06. pragmamme
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
A面/B面の橋渡しとなる曲です。アルバムのタイトル曲になってますが、すごく宙ぶらりん。繋ぎの役割ということで、できるだけ存在感のない曲にしようと思って作りました。あと、このタイトルは造語です。好きな言葉も含んではおりますが、何より気に入っているのは小文字の「m」の並び。
07. rayoff
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
気分を一新するB面最初の曲。この曲だけドラムをスタジオで録っています。しかも、アタマからケツまで一発録りです。当初は同じフレーズを打ち込みしていたのですが、どうにも気に入らず。結果、イイ感じになったと思います。自分にとって歌いやすい曲。なぜならあのアルバムの曲に似てる。
08. dustline
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
全編にわたってYC-10をフィーチャーしていますが、そのキャラクターが特に発揮された曲だと思います。YC-10の生音を初めて聴いたのは十五の夜。とあるライブでありました。その音が耳を離れず、時を経てこのような曲ができました。ホント良い楽器。もっとうまく弾ければいいのですが。
09. area
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
さらに惜しげも無くYC-10がメイン。もともとストリングスアレンジだったのですが、どうにもピンこずYC-10に変えました。あえてボーカルは重ねずシングルに。僭越ながら自分の声が楽器にハマっている気がします。僕らの子供のころは、歌の伴奏はオルガンでした。染み付いてるのでしょうかね。
10. outer
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
聴いていただいた方にはバレバレだと思いますけど、次の曲とニコイチになってます。アルバム全体を通した時、このテのゆっくりした曲があった方がいいのかな?という意識が働いて作ったような気がします。ギターやピアノの弾き語りのように、YC-10での弾き語りというのをイメージしました。
11. route2
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) May 12, 2021
ラスト曲ですが実はアルバムの中で最初にできたモノ。カタいことは抜きにしてパーっとやろうぜ!みたいな雰囲気になってます。お祭り感があって年甲斐のない曲になりました。こちらも四這歌唱。さて四這歌唱とは? 地ベタにマイクを置き四つん這いになると高い音が出る独自開発した悪法。
ソロアルバムのレコ発ライブがなかったのですが、しばらくたった2021年11月にLIVEがありその時の音源が公開されました。
(2023年6月追記)
■RICH FOREVER SEMINAR vol.10 入場者配布CD-R
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こちらは中井さんも参加した2023/5/31新宿LOFT「RICH FOREVER SEMINAR」の入場者配布のオムニバスCD-Rです。
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当日の出演者の音源が入っています。中井さんはレルレさんと回ったツアーのライブでのセッションLIVE音源を収録。
レルレさんの解説によると「昨年の大分AT HALL公演にて、ibi ryota と #STDRUMS の3人で演奏したライヴ音源を収録!タイトルは『SONIC』実はとある原曲に基づいたカバーです。」とのことです。
なお、こちらはパッケージが地味に3種類あるようで、うち2種の写真を。裏に収録曲が印刷されているのと、収録曲は別でついているものとです。なおもう1種類は収録曲の紙が後ろに張り付けてあるもののようです。また、数が足りなくて貰えなかった人には後日データ提供となりました。
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