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「健康でいたい」は、人間の生理的欲求のひとつ

こんにちは!
まだまだ、暑い日が続きます。
毎年、日本の夏は暑さを増していますね。

前回は化粧療法についてお話ししました。
みなさんにとっても、きっと興味深い内容だと思うのでまだ読んでいない方はぜひ、読んでみてくださいね。

さて、今日は
美容医療と人間の欲求の関係についてお話しします。

僕は美容外科医ですから、
当然、美容医療を推奨する立場ですが
「美容医療が目的になってはいけない」と
これまで何回かnoteでもお伝えしてきました。

そもそも、美容医療を受けるとはどういうことなのか。
人間の持つ欲求という側面から、考えてみたいと思います。


美容医療はQOL向上の手段

僕が常日頃から、美容医療は自己投資であり、
自分のQOL向上の一つの手段だと考えています。

あくまでも美容医療は手段であり、
目的は“自分の外見的な部分が良くなること”によって、
自分の質、生活の質を上げていくことだと思っています。

しかしながら、患者さんのなかには、
美容医療を受けることが、
目的になってしまっている人がいるのです。

綺麗になると経済的に豊かになる?

美容医療は「幸福医学」と言われます。

美容医療を受けることで、
外見の改善だけでなく、心も豊かになり、
自己肯定感や幸福感が大きく増すものです。

“綺麗になると経済的に豊かになる”
という研究をご存知でしょうか。

これは大変面白い研究で、
「綺麗になること」と「経済的な豊かさ」は
比例するという結果が報告されています。

外見上、優れているから裕福になったのか、
経済的に裕福な人が綺麗になる手段を選んでいるのか。

考察する必要がありますが、僕の個人的な考えでは両方あると思います。

美容医療は自由診療であり保険がきかないため、
ある程度高額な医療であることは間違いありません。

ですから、そこに投資することで得られるメリットが大きいと考えれば投資するし、そこに見合わなければ当然しない、というのが通常の考え方です。

ここで重要なのは、外見の美しさは大きな投資をしてでも得たいという人が少なくないという事実です。

それは人が持つ「欲求」と大きな関連性があるのかもしれません。

美容医療に依存し、
「美容医療を受けないとダメ」という人がいるのは、
人間の生理的な欲求のなかに「健康でいたい」というものがあるからだと僕は考えています。

単に健康でありさえすればいいのではなく、質の良いレベルで(つまり若々しく、綺麗で健康でいたい)という欲求が人間には備わっていて、その欲求を満たしたいから、人は動くのではないかと。

それは、人には生存欲求があり、
生存するために、いろいろなことをするのと同じようなものだと思います。

この「欲求」はとても強いので、
人によっては依存してしまうことは十分あり得ます。
だからこそ、その欲求をいかにコントロールできるかが
人生の中で重要になってくるのです。

ではどうしたらいいかといったら、
欲求をコントロールするしかありませんよね。

美容医療を欲する人には、やはり美容は重要

元々、保険診療の医者だった僕が美容外科をやろうと思ったのは、
純粋に手術などの技術的な面白さや結果がわかりやすく、
外見の治療なので、一定の客観性がある点に興味をもったからです。

美容医療に入った当初は
綺麗になるのは手術の技術によるものと思っていました。

しかしそれだけではないのです。

人は結果がよければ気持ちが変わり、
人が変わる、人生も変わることがわかってきました。

美容医療を受けてリピートして、社会的に成功している人たちをたくさん見てきているので、美容医療に対してより肯定的になれたし、
美容医療とはそれを欲する人にとっては、非常に重要なものの一つだと理解できるようになったのです。

外見の美しさから体内の美容医療へ

今、美容医療は、「見た目をよくする」ところから発展して体の中の見えない部分の美容医療にまで広がってきています。

人々の価値観が多様化し
時代とともに、
美容医療のあり方は大きく変化しています。

その変化を視野を大きくして受け止め
外見と同時に臓器としても健康で美しく、
若々しくありたいという、人々の想いを
美容医療で叶えていきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

日本人は世界でもトップクラスの長寿の国。
平均寿命がのび、男性は4人に1人、女性は2人に1人が90歳まで生きる時代を迎えています。

ただし、寿命がのびるだけでなく、
いかに健康で長生きできるかが重要であり、
健康寿命の延伸は今後、ますます注目される課題となるでしょう。

「肉体的に美しく健康でいたい」という人々の欲求をサポートしていくことは、美容医療の大きな役目のひとつ。

その役目を果たすべく、
これからも精進していきます!

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