オンライン対話型鑑賞レポート(12/5)
ゆるゆるとアートを鑑賞しながら対話をするイベントを実施しました。
参加者の感想を踏まえつつどんな作品を鑑賞したのかを紹介できたらと思います。
鑑賞作品
この日は、久しぶりにあったかく窓からさす日差しが暖かかったので、窓や日差しをテーマにした作品を鑑賞しました。
1作品目【At a Window in the Artist’s Studio】C.W.Eckersberg,1852
2枚目【Sunlight in a Cafeteria】Edward Hopper,1958
参加者概要
この日は8名の方が参加してくださり、20:30から22:00までこの2枚の絵を鑑賞しながらオンラインで対話しました。
中には、大阪から参加してくださった方もおりやはりオンラインって強いなぁっていう感想です。
またこんな参加者の声がありました。
・オンラインだから、メイク不要だし、ワイン片手だし、たまにミュートでだらっとできるし(笑)
他にも3名ほどお酒を飲みながら参加してくださっている人がいました。普段絵を見るときは、シンとした美術館で声を上げずに鑑賞をしていくのですが、それとは違って、人の意見を聞きながら鑑賞することによってみんな当たり前に同じようにみているのではないっていうことに気づいて新しい見方ができた参加者の方がおおくいた感じがします。
参加者の感想
ここらへんから、参加者の生の声を紹介していきたいと思います。
・どうしても「正解」を探したり、求められがちな日常とは違ったお互いが受容し合う空気感。また、語らいながら絵を見る経験自体がなかったため、視点や解釈の違いを改めて感じられた。加えて、自分のものの見方のクセとして、知識偏重で見ていることも気づきました…笑
・一枚の絵画から、あれやこれや話せる面白さ、そこからの気付き、発想、創造が生まれることの感動がありました!
・楽しい時間をありがとうございました!実は、最初緊張してました。感想を言って不思議ちゃんと思われたらどうしようかと。でも、私を取り戻せましたー!!!
・鑑賞の仕方が、事象を探求していく人、違和感を面白がる人、物語をつくる人、歴史や背景から客観的に捉えようとする人など面白がり方がさまざまで、終了後にヒキさんがアートを見る段階?階層?の話したときに、学術的にみたときに、今日の鑑賞会の中に色々な階層のタネが織り混ざっていたのだろうなと思いました。
・ずいぶん前にゲルニカを見ながら、周囲の人が何を見ているんだろう…と太疑問に感じたことがありました。ゲルニカという「有名な絵」を見ている自分を見ているのか、その絵に込められた思いを見ているのか、はたまたそこから受けた自分の中のイマジネーションを見ているのか…など。自分も含め、日本人ってアートになじみがない(楽しむ教養・土壌を身につけていない)と思っているので、こうした機会を大切に、自分自身も学んでいきたいと思いました。
ずるい言い方ですが、三者三様の気づきがあって、そこには”私”と他者がいることによって獲得できた新しい世界があったのではないでしょうか。
参加者とファシリの事前に構成されている距離感などもありますが、全然関係なくみんなフラットに話していけるそんな場がそこにはあったような気がします。
次回もやるよ!
今回参加できなかった人も、これを読んで興味持ってくださった人も誰でもが参加できるオンラインの場を作ろうとしています。ぜひ皆様ご参加くださいませ!
・12/11(水) 20:30~22:00
・12/17(火)20:30~22:00
ぜひごゆるりとご参加くださいませお待ちしております。