Inagaki Tatsuo 稲垣立男

アーティスト。現在法政大学国際文化学部教授、1992年のVIVA EXCON(フィリピン)参加をきっかけに国際的に活動を開始。稲垣のアートプロジェクトは本質的に共同作業であり、地域特有の形を踏まえて進められる。また、美術と教育に関する調査やプログラム開発を行っている。

Inagaki Tatsuo 稲垣立男

アーティスト。現在法政大学国際文化学部教授、1992年のVIVA EXCON(フィリピン)参加をきっかけに国際的に活動を開始。稲垣のアートプロジェクトは本質的に共同作業であり、地域特有の形を踏まえて進められる。また、美術と教育に関する調査やプログラム開発を行っている。

最近の記事

コロナ禍での授業 はじめに

以下は記事というより健忘録です。少しずつ書き足しているので、途中な感じのざっくりとした内容ですみません。 2020年3月に入り、大学での対面授業が怪しくなってきて、大学教員はそのための対応を迫られるようになった。語学の先生方は対面授業について模索されていたけれども、その頃のコロナ禍の状況からオンラインによる授業実施となるであろうことは予想できた。 大学からは、学生たちのインターネット環境を考慮し、Zoomなどを使ったライブ授業ではなく。LMSを通じて資料配布をし、学生から

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      世の中や社会を理解するには、似通った人とばかり一緒にいるのはそれほどよくないという話。 私の大学のゼミには、毎年3年生と4年生が10人弱ずつ在籍している。基本的にゼミの仲間は全員仲がよいのだが、一歳違う人たちの混じり合うこの集団は方や「先輩」方や「後輩」と呼び合って、それほど交わる事は無い。(もちろんそれ以前に「先生」と「学生」という壁も存在するわけだが。)ちょっと大げさな言い方に聞こえるけれども、ここ15年ほど学生たちと過ごしていてその部分にはそれほど変化しているようには

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        6月3日に友人でアーティストのNobert Rordan(Peewee)がマニラで運営しているインディペンデント・アート・スペースGreen Papaya Art Projects(グリーンパパイヤアートプロジェクト)の隣家が火災に遭い、Green Papayaの建物も半焼しました。幸いなことに火災による死者や怪我人はおらず全員無事でしたが、1980年から現在に至るまでのフィリピンのオルタナティブ・アートシーンに関する貴重な資料の一部が焼失してしまいました。火災のあった翌日、

        • LIXILギャラリーの閉廊

          大学生だった頃からほんの数年前まで企画委員として展示に関わっていたLIXILギャラリーが今年の秋に終了。80-90年代は企業文化活動の中心的な存在ということもあって、このギャラリーの企画に関われたことは一生の宝だ。 90年代までは展示用の造形物の製作で関わり、その後2007年から2017年までの10年間会場デザインを手掛けた。大学の仕事をこなしながら3ヶ月に一度3会場それぞれのデザインを描き終えるのはかなり過酷な仕事で、図面を渡すのも毎回ギリギリとなり設営業者さん泣かせだっ