2023/05/18 茶ちり紙は必要なのか?
茶ちり紙って何?
茶ちり紙は、襖紙の下地に貼る紙のことで、破れているところの補修や不陸の調整用に貼るそうです。これを貼っておくと次回の張り替えの時に剥がしやすくなる効果もあるそうです。特に本襖の組子の枠を補強するという意味もあるそうです。先人の知恵ですね。見た目だけ似ているけど、在来工法のものと量産品のものでは、雲泥の差があります。
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茶ちり紙は必要なのか?
良く読むと本襖の場合で、古い襖紙を剥がした時に貼るとありますので、今回と戸襖なので、必要はなさそうです。
ということで意外と早く結論が出ました。
在来品と量産品
本襖であれば、補修すればいつまでも使えるような知恵が詰まっているのに、量産品は、初期費用は安いけど、メンテナンスに向いていない、むしろ古いの捨てて、新しいのに取り替えた方がやすいというような考え方です。これって本当に日本の心なのでしょうか?私は、在来の考え方こそが本来の日本の心なのではないかと思います。
結局のところ経済合理性という名のもとにとにかくコストダウンそして質より量ということで、大量生産、大量消費をしてきた結果、日本の住まいの歴史と文化を踏み躙って来てしまったように思います。
DIY文化
これに対してDIYが流行ってきているのは良いことで、手を入れて長く使うというマインドがやはり日本人にはちゃんと残っているのだろうなと思います。
一方で、DIYの文化はヨーロッパも進んでいて、多様な道具やインテリアが揃っています。実際のところ、職人に頼むと高いし、精度が悪いので、だったら自分でやるということらしいので、職人さんの質が高い日本とは少し違うかなと思いますが、これからも良いものを大切にして長く使うという文化が成長していけばよいなと思います。
ただ残念なことに、日本も腕の良い職人さんが減ってきているので、このままいくと在来工法がどんどん失われてしまうのは、残念な気がします。
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