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ロルバーンから……のノート放浪記(のほんの一部)

6年くらい前のこと。ロルバーンのA5サイズの手帳を買った。
表紙デザイン(ドイツ語で何書いてあるか分からないのがよかった)に加え、紙の色やマンスリーのページのデザイン、メモページの方眼が書きやすそうで気に入ったからだ。クリアポケットが何枚か付いているのもポイントが高かった。

ただ、とにかく分厚い。自宅置きならいいけれど、持ち歩きには重すぎる。
というわけで、ネットの情報をいろいろ参考にさせていただいて改造に着手した。針金のリングを外してページをばらし、メモページを減らす。そしてカールのルーズリングというルーズリーフの輪っかの部分だけみたいな部品で綴じ直した。

うまくいった、とその時は非常に満足だった。

でも持ち歩くと、新たな問題が出来した。ボール紙の表紙の傷みが気になるのだ。当時はまだプラスチック表紙のロルバーンも、メーカー純正のプラスチック製のプロテクターもカバーもなかった(たぶん)ので、「エイチ・エス CRバインダー」(ルーズリーフの表紙だけみたいな製品)というのを買ってカバー代わりとした。そう、ロルバーンのリング穴はルーズリーフと同じ規格なのだ。

この年は子どもの学校のPTAの関係もあって、ノートや手帳の出番はとても多かった。その後、コロナ禍もあって、持ち歩きの頻度は減ったけれど、それでもノートなしで出かけることはまずない。ペンとノートがなかったら、コーヒーショップに入ったって手持ち無沙汰で困ってしまう。

一時期は、アマゾンで買ったリーガルパッドやら東京・本郷の輸入文具屋さんのスコスで買った外国のお子様用ノートやらを出先のメモ用に使っていた。いずれもあまり滑らかとは言えない紙質なので好みは分かれるかも知れないが、罫線の間隔が広くて字の大きな人にはお勧めだ。

ここしばらくはエイチ・エス CRバインダーにロルバーンの方眼ノート(とクリアポケット)を、中国の通販シーインで買ったバインダーリングで綴じて使っていた。このバインダーリング、透明カラーのプラスチック素材でかわいい上に、ルーズリーフの穴5つ分という短さで、上下1つずつ使うようにすればキングジムの「テフレーヌ」のごとく手にリングが当たらず書きやすい。この運用を始めた時は、「ついに最終形態に到達した!」みたいな気分だった。

でもある時、ロルバーンのノートの紙が切れた。しゃあないな、と残っていたリーガルパッドにルーズリーフ用パンチで穴を開けてはさんでみた。サイズが表紙とちょっと合わないけれどまあいける。

で、ここまで来るとまあ、だんだんロルバーンじゃなくてもいいやって感じになってきて、そういえばほぼ日手帳のノートも使いかけのまま残ってたなあ、なんて思い出し、糸綴じのノートをバラしてパンチで穴を開け、挟んでみたら……。

軽っ! 薄っ! 当たり前だ、天下のトモエリバーだもの。でもそれまで使っていた紙がロルバーンにリーガルパッドだったもので、あまりの差にびっくりした。これなら重くなる心配もせずたくさん挟めるじゃん!(←ノートは取材にも使うので、枚数は多めに持ち歩きたい)

……その後、ほぼ日ノートとロルバーンのクリアポケットをシーインのバインダーリングで綴じたものを、何となく購入したDAIGOの「isshoni. ペンケース付ノートカバー」に無理やり挟むという運用になって現在に至る。もはや「最終形態」なんて言葉は使うまい。私のノート運用は常に「暫定形態」だ。

来週の紙博で、新しいノートとの出会いがあるかも知れないし。


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