神椿市建設中。クローズドβテストに行ってきました
レポートに生活習慣を破壊されています。観測者花組(という言い方は普及しているのか?)のたつなです。この度『神椿市建設中。』のβテスターに当選してしまった(しまった!!!)ので生活習慣を犠牲にしつつ参加してきました。
写真はレポートの残骸です。日夜こんなことをしていると推しを思う気持ちを保ち続けるのもきついですが、それはそれこれはこれ。オンライン授業中の大学生という、きついはきついが時間的制約は少ない身分も生かしてβテストにガンガン参加します。自分の所属学科は最後に理解していればいいというスタンスなのであとで地獄を見る覚悟さえキメれば割と時間が取れます。スタート時の胸のときめきは……!良かった……!それにめちゃくちゃ時間を奪ってくる系の(昨今のソシャゲ周回前提で人生との両立が難しいですよね)ゲームではなかったので、レポートが犠牲になることもありませんでした。やったね。
ゲーム内容について多くは触れませんが、ディスコードでみんなで議論したり考察したりするのは、自分にとっては初めての体験で、かなり印象に残りました。そもそも自分以外の観測者が身近にあまりいないので観測者同士の交流ができるだけでも嬉しかったです。Twitterよりも狭く、通常の人間関係よりも広いという絶妙なサイズ感の系で議論したり、ネットミームが生まれ広がったりしていく様はとても興味深かったです。人為的に用意した小さな系の中で、日常我々がよく目にするような文化の生成が見られるというのは物理として面白いなあなどと感じていました。
折しも、プレイしている期間中に花譜のアルバム『魔法』が届き、自分にとってはまさに神椿ウィークでした。個人的な考察のために神椿市高額納税プランであるところの観測部βチームの支払いを再開したりアルバムを聴き込んだりその合間に徹夜で実験レポートを書いたりと、全力で楽しむことができました。睡眠不足によるトリップみたいな側面、あったかもしれない……。
βテストの本質部分は終わってしまいましたが、正式リリースの瞬間に向けて今から準備体操をしようと思います。具体的には『魔法』をもっともっと聴き込みます。
花譜について観測という動詞が用いられるのは、『天体観測チケット』などの固有名詞から想像できるように、仮想世界の遥か遠くにいる花譜を「観測」しましょうというニュアンスだと思ってきました。けれどこのβテストを通して、自分が行っていた「観測」はもっと量子論チックな物だったのかもしれないと考え直しています。観測はその対象を観測した状態に押し込めます。ぼくは知らず知らずのうちに歌を歌うVsingerとしての側面だけを観測し、その理解の中に押し込めていたのだと思います。その過程で切り捨てられた情報が、『神椿市建設中。』の中でぼくらの観測を待っているのかもしれません。