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AstrHori 18mm F8 SHIFT

(2024.06.25作例追加)

このレンズ、PANASONIC LUMIX S9を購入しようかな、と急に思い立ってしまっており、Lマウント用も必要になると思います。Eマウント用はヤフオクにドナドナして購入資金を捻出するか…。思いつく順序が自分的に地味に痛い…。

概要

久々にEマウントのレンズが我が家にやってきました。α7R持ってるのに、オールドレンズ母艦だったのでEマウントレンズは0だったのです。
建物撮りとしては垂涎の的だったシフトレンズ。光軸を保ったうえでレンズを上下方向にずらすことでアオリ撮影をしたときのパースを修正してくれるレンズです。

今まで中華レンズでも10万超えが当たり前だったシフトレンズですが、AstrHoriがAPS-C専用の18mm(35mm換算27mm)でF8固定でなんと2万円台で出してくれてました。デジカメWATCHで見かけて当然お迎えします。ありがとうアストロリ、ありがとう焦点工房さん。
Lマウントも考えたのですが、そうするとボディもお迎えしなければならない、S9には惹かれるものの、このレンズを使うために20万円を投資するのは定額減税の枠を大きく逸脱してしまうので泣く泣くEマウントをチョイス。

焦点工房オンラインストアではなんと19,700円、ポイント使って19,000円以下でした。

キャップはかぶせ式
前玉ちっさ
なかなか収まりが良い
上方にシフト
縦位置時は回してからシフト
  • 焦点距離:18mm(画角99.2度)(35mm換算で27mmの画角76.5度)

  • レンズ構成:9群9枚(非球面レンズ1枚)

  • 最短撮影距離:0.34cm

  • 絞り:F8.0固定

  • サイズ:Φ62×35mm(フィルター径58mm)

  • シフト機構:ロータリーシフト(360°回転、±6mmシフト)

  • 質量:約165g

作例1 室内

イメージサークル的にシフトしてAPS-Cなら、シフトしなければ18mmの超広角レンズとして使えるじゃない?と思ってました。

結論から言います。代理店も「お楽しみいただけます」と表記していますが、正直お楽しみいただける程度です。
見たことないディストーションです。一番外側は糸巻き型ですが、ちょっと内側は糸巻きと樽型の複合型のディストーション。
そしてすっかり忘れてた超広角レンズ使うと周辺が激しくマゼンタかぶる初代α7R。
逆円形マスクかけて周辺の再度落とせばいいんですが、ディストーションの補正は無理ですね複雑すぎる。
ということでAPS-C専用レンズとして使ったほうが幸せです。周辺カットすればマゼンタかぶりもありません。

フルサイズ18mm
フルサイズ18mmシフト
APS-Cモード27mm相当
APS-Cモード27mm相当上方シフト

フルでシフトするとフルサイズ3600万画素に対して2900万画素くらいで切り取れますね。APS-Cにすると1500万画素なのでこのへんはどのへんが美味しいのかおいおい見ていきたいと思います。
それにしてもなんだろうAPS-Cで使ったときの不思議な黄色かぶりは…
ちなみにF8で18mmなので2mくらいの焦点距離にしておけばお外ではパンフォーカスで使えると思います。
外で使ってなんぼなレンズだと思うので明日久々にα7Rを持ち出して日本橋川沿いを歩いてみようかと思っています。

作成2 建物撮り


まずはLrで自動補正だけかけたほぼ素のRAW画像で「作例」を

6mmのシフトだと少し煽りすぎるとパースがつきます。
情報空間に余裕があるのでもう少し落ち着いてそれほどあおらずに撮れば水平になったかな。


これもシフト量不足ですが、スナップとしてはありかなと思います。
上方シフトで見事にマゼンタが被ります
これ、もったいないですね。しっかりスクエアにするには三脚必要でしょうか。あと、この写真は糸巻きのディストーションが出ていますね。
かぶりは線形グラデーションでマスクかけて色かぶりの補正をかけてあげれば大丈夫です。
これもすごいかぶり
このビル、きちんと撮りたかったけど、アオリ的にはこれが限界でした。
横位置では上の方は緑被ります。理由わかりません
周辺の光量落ちも割とあり。
失敗写真
水平が取れないとパースポエクティ部コントロールかけても補正しきれなくなります
失敗写真
水平取らないと周辺が砂時計型のディストーションになるのでこれも補正かけても難しい
シフト量と水平、両方ミスで建物がエライことになってしまいました。
これもいい加減にスナップしたらメチャクチャな背景になりました

ということで、じっくり構えて撮らないと大抵失敗します。でもこの写真で三脚持って取りに行きます?
慣れるまで撮る!が吉かもしれませんがそんなに持ち歩きます?

作品として現像

Lrでパースペクティブコントロールかけて歪みも撮って真面目に現像してみました。

パースペクティブコントロールかけても削られる面積は少なくなるし、建築写真のベースとして使うのはありだと思いますが、レンズ特有のディストーションの補正はどうしようもないのが現実。
そのへん割り切って2万円以下でシフトレンズが使える、くらいの意識で楽しむのが吉でしょう。そういう意味では、手持ちでバシバシ撮ってバシバシ失敗するのがいいかもしれません。
…最後にLマウント用にすればよかったかな(ちょっとプランあり)。

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