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コシナ Vogtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 VMを買いました


はじめに

28mmはライカを買う前から2年半ほどVoightlanderのULTRON F2を使っていました。

Nikon用の単焦点は24mmで、35mmとの間をSONY用にこれを使って、その後導入したm43でも14mmを購入、神楽坂など狭い路地で建物を撮るのに活躍…、するはずだったんですが、あまりに狭い路地だと28mmでも狭すぎたりして、しかもα7Rで使ってるときも、フロントヘビーだな、と思うくらいでまぁ普通の基準だと十分コンパクトなんですが、早い話が大きすぎるんです。

この程度で?と思われるかもしれませんが、周八枚とか、ズマロン、ズミタールを常用していると、NOKTON50mmF1.1みたいに気合を入れてる使うレンズ意外はなるべく小さいほうがいい。
F1.4、F2はいらない。そういう思いの人が多いからカラスコ50mmF2.2とかアポランター50mmF3.5が出たんだと思いますよ。
(アポランター50mm F3.5はかなり気になっています。これはあえてTYPE-2のブラックペイントのやつ)
代わりに画がユニーク、とかならまた話は違うんですが、8群10枚で、まあ普通によく写るんです。最初はそこそこ感動した28mmでF2ってのも、ぼかすなら50mm使うし、28mmであんまりぼかすこともないんじゃね?って感じで。
m43の14mmはすでに「標準ズームがあればいいや」ということで売払い、これも売却候補に入っていました、があるとき同じVoigtlanderのHeliar40mm見て、ああ、かわいいなこういう広角あるといいんだけど、28mmF5.6はいくらなんでも暗すぎるし、と思ってたらあった。

ちょっと軽くて最短撮影距離が0.5mのタイプⅡモデルもあります。

143g→106g、φ52×23.5→φ51×23.5、最短0.7m→0.5m、フィルターサイズ34mm→39mm
汎用性を考えればタイプⅡのはずなんですが、カッコは全てに優先します。かっこかわいいブラックペイントがM11に合わないはずがありません。

ほらね?

フードも付いているし、そもそも付属の被せキャップがフード装着しか考えていない。でもこれ絶対フード無しで持ち歩きたいやつですやん?34mmのキャップ注文しました。

ところで、これを始めて持ち出した時、つまり昨日なんですが、神保町シアターの前で外国人の青年に「あんさんそれめっちゃええカメラやんけ!」とサムズ・アップされたので「あんちゃんありがとな!」と返して、しばらくしたら東京油組の前で並んでるその彼の肩からぶら下がってカメラはオリジナルの方のM6!
「おいおい自分のもめっちゃええカメラやんけ、ゲロシブやん!」とお返し
「あんさんレンズもめっちゃええな、なにつかっとるん?おお、フォクトレンダー28mmF2.8。シブいわ、わかっとるな!」
「自分のズマリットもめっちゃええで好きなレンズや!」
「ありがとな!ええ1日を!」
って感じのやり取りを英語でやりました。
日本人でライカユーザーがライカユーザーだからって話しかけてくることまずないよね。よほど僕のレンズが羨ましかったんだな(違。
彼のコミュ力と僕のコミュ力に感謝です。

諸元

スペックは中庸、と言ってもいいでしょう。クラシックなのは外観だけ。でも28mmにはかえってふわふわとかにじみとか求めたくない感じ。そうカラスコという名前が表す、「お?意外とめっちゃよー写るやん?」という感じがほしい、というのが様々な焦点距離使い続けて思ったところ。
目立つスペックは

  • 回転ヘリコイド、無限遠ストッパー付きのエルマーやズマロン35mm風外観

  • 最短撮影距離70cm

  • サイズφ52×23.5mm

  • レンズ構成5群8枚(異常部分分散ガラス2枚、非球面レンズ1枚)

  • 10枚絞り

諸元のハイライトは最初の回転ヘリコイド&無限遠ストッパー付きのスタイル。寄りを犠牲にしてもこっちを選ぶ価値があります。
再び言いますがカッコつけて写真撮りたくなるくらいM11に似合います。
もうこれで満足できなかったらアポクアリア買っとけとしか言えないですね。

作例

M11で撮っています。絞りは開放もしくはF8パンフォーカス

モノクロ

ライカM11のモノクロ撮って出しノートリミングです。水平出てないやつは御愛嬌
COLOR-SKOPARの特徴である。絞り開放から普通にキレキレに写ります。
他のインプレにあるほど周辺減光気になるかな?僕はなりません。
あと28mm無補正だけど、隅部の歪曲、ディストーションがほとんどないことに感動します。
非常に普通です。つまらないくらい…。いや、28mmはこれでいいんです。

F8パンフォーカス
F8パンフォーカス
F8パンフォーカス
F8パンフォーカス
F8パンフォーカス

カラー

RAWで撮ったのでカラーでも現像してみます。
PureRAWをかけたほぼ裸のRAWデータにハイライト、シャドー、コントラスト、ジオメトリだけいじってます。

ホワイトバランスはAUTO。ハイライト部のカラーは柔らかめ、シャドー部のカラーがグッとしまってコントラストのはっきりした印象です。
カラーは全くいじっていませんが、全体に青みがかったというか寒色系の色合いになっているのが個性でしょうか。
ULTRON28mm F2.8は逆に暖色系のカラーでした。個性が違って面白いけど、こっちのほうが好み。
日陰に強い、というか、雨の日や雨上がり向きのレンズである、と自分の好みの分類ではそういう感じ。
基本的に好きな色目なのでこれはカラーで撮るのが好きかな、と思いました。

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