【旅物語#03】ベトナムハノイ レイルウェイの暮らしと景色に息を呑んだ#22_06
ゲストハウスに荷物をおろし、「レイルウェイ」と呼ばれる線路沿いに壁のように家々が並ぶ町にまずは足を運んだ。小径を歩きバイク達が行き交う車道を左に曲がると、線路と手動で動く遮断機が見える。その線路に人々の歩く列ができていた。
ぼくもその列の流れに乗って、レイルウェイの町に入り込む。
その瞬間に現れるその景色に、ぼくは早速に、息を呑む。太陽が少し傾いて世界をきらきらと輝かせる。その世界の中心に線路はまっすぐ伸びていて、真ん中に、赤子を抱くおばちゃんが座っていた。目を閉じているの