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本のシェア Vol 8

今日紹介する本は、中村淳彦著『東京貧困女子』を紹介します。

 この本を読まれたことがある方も多いと思う。この本は、東京の女性が一体どういった生活を強制されているのか。あるいは、大学を卒業してから東京に上京してきてどんな生活を送っているのか。中村さんが取材等を進めていく過程で現実的な側面が大きい一冊になっている。この東京貧困女子という社会問題のどこが危険なのか。ということであるが、これは一重に高学歴で良い大学に通っていた一見順風満帆に見える人生を送っている女性が陥っているということも最大の問題点である。
 つまり、どういうことかというと大学に進学するにあたり多くの人がすることそれは「奨学金」だからである。私も同じくこの奨学金制度を活用して大学に進学した。親の総年収の上限が超えているという理由で私は貸与型の第1種どころか第2種という利子が付く奨学金しか審査が通らなかった。この境遇の大学生は実に多い。
 奨学金については、ホームページを参照して欲しい。
 しかし、この制度はどの家庭でも問題となりうる。まず、少しかいつまんで想像してみて欲しい。例えば、ある家庭では父親がギャンブル依存で家庭内暴力を振るうような家庭で奨学金という制度で大学に行くのが本来のあるべき制度の生業だが、父親のギャンブル依存のせいでその奨学金もろともギャンブルで消えたら残るのは借金だけである。そんな実体験のエピソードが何個かある。
 また、あまりよろしくないが、身体を売るという行為自体が、合理的な判断というケースは昔はあった。要は、アルバイトの低時給よりも身体を売った方が一回に手に入る収入は昔であれば、大きかった。しかし、現代社会になって身体を売るという行為自体が過剰供給となり経済学的に価値が低下したということである。つまり、身体を売って身体は傷ついているのにも関わらずアルバイトの時給と然程変わらない収入しか得られないということである。
 更に残酷なのが、国は生活困窮者世帯などに対して、充分な支援制度があるのにも関わらず、それを知る手立てがなく厳しい生活を送り続けていることである。
 これに関しては、高齢層の貧困世帯も同じである。国や都は制度はあることをあやふやに提示しつつも、ホームページに記載すれば良いというところで終わっているため、その情報が周囲に認知されずに放置されてしまっていること自体問題な訳である。ちょうど昨日改めて東京都のホームページと国の機関のホームページを参照したが、生活支援の制度がかなりの種類あった。これをどれほどの人が知っていて活用しているのか。日本は生活保護の受給率がかなり低い。若い世代の人なんか特に働ける元気な世代なのに生活保護をもらうのは申し訳ないと抵抗している人たちも多いと思う。身体を売っても売れないのであれば、国の制度を活用して次に活かす何か行動をしてほしい。
 東京貧困女子という本はそんなセンシティブな内容も含めて考えさせられるテーマの一つでこういったところから早期に解決していかなければ、老後の心配どころの話しでは済まされない。

 東京貧困女子はそんな社会テーマを具現化したものなので是非読んでみてほしい。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました♪
 明日も本のシェアの方させていただきますので、少しでも参考になれば幸いです☆

ありがとうございました→

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