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CS QF vs名古屋Dについて


スタッツ比較 たつまる調べ


本日19:35よりB.LEAGUE2022-23 CHAMPIONSHIP QUARTER FINALS

琉球ゴールデンキングス VS 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 

のGAME1が開催される。

終盤戦に戦力がかみ合い最終節で西地区優勝を決めたキングスと終盤戦に怪我人が戻ってきてラスト4連勝と調子を上げている名古屋D。

名古屋Dがどういう感じになっているか見ていこうと思ふ。


■名古屋Dと言えばファイブアウト

大丈夫です。「名古屋Dはファイブアウトだからね」と言っていればあなたはバスケット通に昇華します。

名古屋Dはやはりファイブアウトがひとつのテーマ。
全員がスリーポイント打てるしドライブやオフボールのカッティングで中を攻めることが出来る。

ファイブアウトはメンバー全員がスリーポイントラインの外に出てプレーするNBAでも近年よく見られるスタイルだけど

ダンクor3ptスタイルのNBAスタイルとはちょっと違うところを発見した。

名古屋のファイブアウトはインサイドで得点を取るためにプレーしているということだ。

■名古屋Dのインサイドの得点スタッツ

最近B.LEAGE公式様がスタッツ表の改善をしてくれて捗りまくりです。
B.LEAGE様ありがとうございます。

新たに導入されたスタッツシートの中に%PNTSPITPって謎のスタッツがある。
これは総得点のうちPITP(ポイントインザペイント)の割合がどのくらいあるかっていうスタッツ。総得点のペイントエリアでの得点割合ってことですね。

名古屋Dの%PNTSPITPは48.1%。

分かります。
だから何だよと。

24チーム中その数字はどのくらいの位置にいるんだと。
B.LEAGE1のインサイドチームのキングスに比べてどうなんだと。

そういう事ですよね。分かります。

それではこちらをご覧下さい⬇


名古屋D%PNTSPITPは48.1% 24チーム中1位
キングス%PNTSPITPは45.9% 24チーム中9位

Bリーグ公式新スタッツより


まさかのキングスよりインサイド割合高くて草なのです


強力なシューター須田がいて、外国籍も含めて3ポイントが打てるからアウトサイドが多めになるのかなと思いがちだけど、名古屋Dのファイブアウトは

ペイントエリアにスペースを作るために5人が外に広がっている。
インサイドに飛び込むスペースを確保し、あくまでインサイドで得点をする。

そのためのファイブアウトって事がこの新スタッツの%PNTSPITPからわかった。

■インサイド重視とはいえスタイルの違い

お互い日本人選手の質は高く、外角からのシュートもドライブで切り込むのも上手いけど

キングスのインサイドはパワーとリバウンド。
名古屋Dのインサイドは走りこんでパスを貰うorレイアップ(フローター)

という大きな違いがある。
パワーなのか、スピードなのか。

ンドゥールの離脱で3月に途中加入したアラン・ウィリアムズがロスターから外れ、そのタイミングでスピードのあるンドゥールが復帰したのは、パワーよりもやはりスピードを重視したって事なのかなと思う。

キングスのパワー系インサイドに対して名古屋Dはスピードでかき乱す様な戦い方になる。

逆にキングスはインサイドでゴリゴリ攻めて主導権を握りたい。



名古屋#4クラークと#1ダンカン


名古屋は重量級ビッグマンのアラン・ウィリアムズが契約解除となった為、恐らくクーリーの所は一人で守らずダブルチームでヘルプに来るだろう。

キングスのビッグマン達が囲まれた時に逆サイドにスキップパスを展開できれば、簡単にヘルプに行けなくなるので主導権が握れる。
ヘルプが来なければクーリーがエサトンに負けることは無い。

パワーで名古屋のインサイドを制圧して


クーリー「AREA45、制圧完了」してほしいです。


※ロスター復帰のンドゥールは渡邉飛勇に期待を寄せている。


■怪我の功名でセカンドのLvアップ

リーグ終盤に名古屋Dは主力の怪我やコンディション不良でロスターがカスカスになってしまっていた。

斎藤拓実
伊藤達哉
レイ・パークスJr(比籍)
張本天傑
モリス・ンドゥール(外国籍)
菊池真人

が終盤戦中々出場できずに、ロスター8~10人の登録で試合に臨むことも多々あった。
特に3月の広島戦は特定指定選手の今西を加えたリーグ規定ギリギリの8人ロスターで須田が38分出場、中東は39分出場で最後の最後にブザービーターでライバル広島に劇的勝利を収めた。

苦しい状況が生んだ副産物がローテーションメンバーの変更と役割の変更。

セカンドユニットがプレー機会を得て経験を積むことが出来た。

斎藤と伊藤が復帰してもスタメンは
#11須田、#12中東、#60坂本、#4クラーク、#43エサトンでスタートすることが多く、中東がハンドラーを務めている。サイズ的にも大きく坂本の182cmが最小サイズ。

斎藤と伊藤はツーガードで起用されることも多く、伊藤がPGを務めてオフェンス能力の高い斎藤をスコアラーに専念させるシステムも起用する様になった。

伊藤、斎藤、須田はもちろん素晴らしいプレーヤーだが、ここへきて中東、坂本、中務の試合勘がギンギンに上がってきて強度の高い試合でも臆せずいいプレーが出来ている。

元来誰が出ても熟練された強度の高いチームだったが、リーグ終盤で怪我人が続出したことでセカンドユニットが経験を積み、めっちゃレベルアップしている。そこへスタメン組の復帰。
もはや誰がファーストで誰がセカンドか分らない。


今村のナイスブロック 須田は止めたい



加えて須田の3ポイントが入ると爆発を生むので
ターンオーバーからの須田のクイックスリーは絶対に避けたい。


■まとめ

「名古屋Dはファイブアウトだからね。
インサイドの得点割合はキングスよりも高いんだよなー。
最近はスタメン組も復帰して全員の調子がいいし。
須田のリズムのいい3ポイントは絶対に止めたいな。」

これだけ覚えてブツブツ呟こう。
それだけでバスケ通(か変人)に昇華することができるよ。


フハハハハハ。これで丸裸だ。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズよ。


震えて待たれよ!


たつまる

サムネイルはキングス公式よりお借りしました。ゴールドロゴがNBAのプレーオフみたいでカッコいい!





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