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0.1秒の攻防 vs千葉J22-23G2
前日のハードワークのマインドをそのままにファーストパンチに成功したキングス。
千葉ジェッツは前日DNP(Did not play)の原修太がスタメンに復帰したが前半はターンオーバーが続きキングスがリードで折り返す。
3Qに千葉が流れをつかみブザービーターで1点差に。4Qは一進一退の攻防が続き残り2:30にはじめて千葉Jがリードを奪う。
そこから約2分半スコアは動かず・・・・
今日もつらつら書いていきます
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■インサイドの覇者ジャック・クーリー
前日はファウルトラブルで出場時間が短くなり思うように実力を発揮できなったジャック・クーリーがGAME2は爆発した。
14得点
17リバウンド
2ブロック
2スティール
貢献度EFF33(両チーム最高値)
特に17リバウンドは千葉ジェッツからしても強烈だったと思う。
両チームとも形は違えどインサイドが強力な所は明確な武器でありインサイドで優位性を保ってきた。
しかしこの日のクーリーは特別な存在で3人~4人に囲まれてもリバウンドをもぎ取ってセカンドチャンスにつなげて何度も何度もキングスにエナジーを与え、千葉ジェッツに絶望をもたらした。
まじでしゅごい・・・
キングスの生命線であるインサイドを支え続けてきたクーリーのすごさは分かっていたつもりだった。
でもこの日のクーリーはまじですごかった。
マジでボールがクーリーの手元に吸い込まれる様にリバウンドをむしゃむしゃ取っていく。チームリバウンド2位の千葉Jを相手に。
個人のリバウンド首位争いをしている千葉ムーニーがクーリーの圧に耐え切れず、たまらずファウルでリバウンドを阻止する。
GAME2の個人リバウンド数はクーリー(首位)17本、千葉ムーニー(2位)7本。
クーリー「千葉ジェッツのゴール下、制圧完了しました、どうぞ」
声を大にして言わせてほしい。
どうだ!見たか!!
これがジャック・クーリーじゃい!!
■今季3戦目でようやくアンサーを出した
今季3戦目で千葉ジェッツのダブルチームのアンサーをようやく、ようやく導き出した。
ゴール下近くのクーリーにボールが入ったら反対側から日本人選手がヘルプ、ダブルチームに来て行動を制限しにくるんだけど、まぁ反対側から来たってことは反対側がオープンになってるってこと。
上手く反対側にパスを通せれば数的有利の出来上がり。
ただキングスの外国籍はこのスキップパスが苦手。めちゃくちゃ苦手。
広い視野と遠くの味方にビュンってパスを通せる正確さが求められるからね。
(前のメンバーだとキムティリ兄貴がめちゃくちゃ上手かった。病気に負けるな(´;ω;`))
しかしこの日はクーリーを中心に苦手の逆サイドへのスキップパスを見せて、明らかに対策をしてきていた。
クーリーが千葉のヘルプ、ダブルチームが来るかどうかを確認して逆サイドへ展開。
千葉からしたらクーリーに冷静に確認されたら詰み。
ダブルチームに行ったら反対側に展開されるわけだから千葉からしたら遅れてディフェンスに行くクローズアウトシチュエーションになってめちゃくちゃ不利な状況になる。
まぁその不利な状況をほぼ「無し」にする寄せの速さとフィジカルの強さが千葉Jの強さの秘訣でもあるんだけど、さすがにそのギャップを相殺できるほどキングスのフィジカルは弱くない。
天皇杯では展開のパスを2本連続でインターセプトされて流れを渡してしまったけど、今季3戦目にしてようやく正解を導き出した。
(クーリーがこれを本格的にマスターしたらBリーグ全チームが震えると思う。割とマジで)
■フリースロー11/23(47.8%)
フリースローは大事。
千葉Jシリーズで痛いほど分かった。
たぶんキングスのフリースローの時はリングの周径ちょっと小っちゃくなってたんやな。
2日合計で21/48(43.7%)はイカンでしょ。
こればっかりはしゃーない。アウェーでも決めきれるようにってのは選手が一番わかってると思うし切り替えてこー。
■千葉ジェッツは負傷者が・・・
破竹の24連勝を達成した千葉ジェッツだけど、台所事情は結構きつい。
ギャビン・エドワーズ→4月中には復帰?
大倉 颯太→シーズンアウト
二上 耀 →シーズンアウト
ラシード・ファラーズ→4月中には復帰?
さらにこの日に佐藤卓磨が怪我でロッカールームへ直行。
終盤には味方同士が交錯し富樫が足を痛める。
富樫は一時試合に戻ってきたが結局最後は交代で休む。
両者とも公式の発表が無いため軽傷であることを願うが、プレー強度の高い千葉のディフェンスシステムを遂行するには脚にかなり負荷がかかると思われる。
そのためにこまめにメンバーチェンジを繰り返して負担を軽くしているとは思うが・・・
ほぼ1位突破は決定しているようなものなので終盤にむけて怪我人が増えない様に調整して、負け数を計算しながら若手をガンガン起用していく方向で経験をつんでいく方向にシフトするのもいいかもしれない。
■お前がエースや
バスケでは「ラストショットを誰に託すか?」という質問がよくある。ひらたく言うとエースは誰か?というような意味の質問だ。
こいつに託すことに決めた!こいつがシュートを打って負けたらしゃーない。
ってな感じで大事な局面でチームからボールを託される。
4Q残り2分半、千葉が最後に得点を決めてからスコアボードは固まったまま。お互いがプライドをかけて守りあい、得点を防いでいる。
残り5.5秒のエンドスローイン。
キングスが選択したのはダーラムをおとりに使った今村のデザインプレー。
試合残り5.5秒のエンドプレー。
— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) April 2, 2023
今村佳太が渾身の逆転ショットを沈め、琉球が千葉Jに勝利!@imimk30 @RyukyuKings#Bリーグ pic.twitter.com/HwyAq67SQU
今村のマークマンの小川が遅れるも西村の好判断スイッチでギリギリ今村に影響を与える。
しかし今村の集中力がそれを上回り、バスケットカウントワンスローを得る。
残り3.9秒のビッグショット。まじでカッケー。からのタマヨのペチペチ。
CS爆発お兄さんがここへきてギアを上げ始めました。
バスケでは「ラストショットを誰に託すか?」という質問がよくある。ひらたく言うとエースは誰か?というような意味の質問だ。
「お前がエースや、今村」
■0.1秒の攻防
今村のビッグショット後。千葉はもちろんタイムアウトを要求。千葉がラストショットを託したのはこの日当たっている原修太。
原は今村の厳しいマークを受けながらも3ポイントを放つがリングにはじかれる。
そこにオフェンスリバウンドに飛び込んできたビック・ローがリバウンドを取ったまま空中でゴールに押し込むも、0.1秒間に合わず試合終了。
審判が何度もビデオ確認するCSなみの強度がある試合は最後の最後もビデオ判定となり確認の結果ノーバスケットが確定。キングスの勝利が決まりCSの出場が確定した。
まじで0.1秒の攻防。
北中城vs能代工業のウィンターカップくらい0.1秒の攻防。(分からす気ゼロ)
誰かが何かをさぼっていればその0.1秒は進んでいることはなかった0.1秒。
何が言いたいかというとワイが掃除をさぼらなかったから勝ったということ✨
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■まとめ
Bリーグのインサイドの覇者はクーリー。
「クーリーがレベルアップした。スキップパスをおぼえた。」
0.1秒はワイの掃除のおかげ✨
「お前がエースや。今村」
コーの活躍も牧のハイローも良かったしヒューのディフェンスもクッソ効いてた。小野寺の富樫削りも良かったしタマヨの迷いなしの3ポイントも良かった。最後に今村が決めたけどホントにみんなで掴んだ大きな1勝だった。
たつまる