アートが好きな理由
大学卒業くらいまでは、なんとなしに美術館の展覧会に足を運んでいた。
それが目的というよりは、付き合ってる人とか友達と遊ぶ口実のような。こんな展覧会やってるよ〜、よくわからないけど、と。
まぁ、ミーハーな感じ笑
視界がはじけ飛んだかのようにアートにのめり込むようになったのは、原田マハさんの本に出会ってから。
アートを題材にした小説やエッセイにとても刺激を受けて、貪るように読んだ。
最初からその教会や美術館に存在すると思っていた絵画は、実は色んな事情や想いがあってそこに運ばれてきたということ。
あの有名なアーティスト達には皆それぞれドラマがあるということ。
それを気づかせてくれた作家さん。
今でも大好き。
超超超人気作家さんだから、新しい小説は図書館で予約しても80人待ちとか、、
でも、それよりも、
原田マハさんの小説では、
実はアーティストよりも、アートを感じとる人達(コレクターとか、美術研究者とか)にスポットを当てていることが多くて、気がついたらその人達と自分を重ね合わせて読んでいた。
そして、気づいた。
アートというものは、私たちの人生を豊かにしてくれるということ。
それに気づいた時の、附に落ちた感じは今でも忘れられない。
さもえど太郎さんのアルティストという漫画(とっても素敵な漫画!)で、
大家のカトリーヌが料理人である主人公に同じことを語っているのを読んだ時、
思わず「そう!そう!」と叫んでしまった。
慌ただしい日々でも心が忙殺されないように。
素敵なものを見て、聴いて、味わって。
人生を豊かにしてくれる。
人にもよるだろうけれど、
私にとってアートはそのために存在してくれている。(もしかすると当たり前のことなのかもしれないけれど)
だから、高尚じゃなくていい
有名な作品だからといって、
無理に納得して感動しなくてもいい。
好きに生きていいし、好きに感じていい。
好きなように豊かにしていけばいい。
自分の人生なんだし。
これから、自分がどんなアートに出会っていくのかワクワクする。
私にとって
生きる=アートに触れる
ことなのかもしれない。
(昔は 生きる=食べる だったなぁ笑)