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12ヵ国の民主主義国家が国連ダーバン宣言20周年記念行事への不参加を表明

ブルガリアも、9月に開催される国連ダーバン宣言20周年記念行事に参加しないことを表明したそうだ。ブルガリアの外務大臣は、この行事が反ユダヤ主義的なプロパガンダを広めるために悪用される可能性があることを指摘した。エルサレム・ポストのラハブ・ハルコフ記者が今朝のネット配信記事で伝えた。[1] 

この国連の行事をボイコットする国は、イスラエル、米国、カナダ、オーストラリア、ドイツ、英国、ハンガリー、オーストリア、オランダ、チェコ共和国、フランス、ブルガリアの12ヵ国になった。

日本もこれらの民主主義国家のグループに加わるべきだと思う。残念ながら日本政府は非民主主義国家のグループに同調しているようだ。

国連は反イスラエルの活動家がイスラエルを村八分にする国際舞台である。国連は決して公平な組織ではない。国連は2001年に採択されたダーバン宣言の20周年記念行事を9月に開催することを計画している。この宣言を採択した世界会議は、反イスラエルの活動家が反ユダヤ主義的なメッセージを世界に発信する場となった。この世界会議では、イスラエルだけがレイシストのアパルトヘイト国家として扱われた。米国とイスラエルはこの悪意に満ちた世界会議の議場から退場した。米国とイスラエル、欧州の民主主義の国々は、ダーバン宣言に関するその後の世界会議への参加をボイコットしている。

エルサレム・ポストのラハブ・ハルコフ記者によると、米国は、イスラエルだけをレイシストとして扱った2001年ダーバン宣言の記念行事に参加しない政策を維持すること、既に今年の5月に表明していた。[2] 

アメリカ国務省が5月3日月曜日に、エルサレム・ポストに対して語ったところによると、米国は、2001年ダーバン宣言の記念行事に参加しない政策を維持することを表明した。

「アメリカ合衆国は、《ダーバン宣言と行動計画》の20周年記念行事にも、それに先立って開催される《レイシズムに反対する世界会議》にも、出席することも参加することもありません」と国務省の報道官は述べた。

国連は「ダーバンⅣ」と呼ばれる《レイシズムに反対する世界会議》の20周年記念行事を、ユダヤ人のスコトの祭りが行われる9月22日に開催することを計画している。

米国は「国内でも外国でも、反ユダヤ主義に対する闘いに深く関与し続けています。しかもアメリカ合衆国は、イスラエルを支持しており、ダーバン宣言のプロセスにおける反イスラエル感情についての懸念を常に共有してきています。そのプロセスにおいては、ひとつの会議が反ユダヤ主義と言論の自由の問題のために利用されています」と、その国務省の報道官は語った。

レイシズムに対する2001年の世界会議は、開催地の南アフリカの都市の名に因んで「ダーバン Ⅰ 」として知られている。エルサレム・ポストのラハブ・ハルコフ記者によると、反ユダヤ主義と反イスラエルのメッセージに満ちあふれたこの世界会議は、反イスラエルの活動家がイスラエルに対してアパルトヘイトの言いがかりを利用し始めた最初の発端であると考えられている。

ダーバンの政府間会議で採択された決議の初期の草案は、シオニズムをレイシズムと同等と見なした。その結果として、米国とイスラエルはその会議から撤退した。

最終的な草案は、シオニズムをレイシズムとして非難することはしていないが、「レイシズムの犠牲者、人種差別、外国人排斥及び関連する不寛容」というセクションの下で、イスラエル・パレスチナ紛争が特別に唯一の事例として挙げられている。
 
ダーバンにおけるNGO会議は、イスラエルを「レイシストのアパルトヘイト国家」と呼び、イスラエルに対してジェノサイドの言いがかりをつける決議を可決した。その行事では、『シオン賢者の議定書』という反ユダヤ主義の文書が配布された。

米国は、引き続いて開催されたダーバン Ⅱ と Ⅲ には出席しなかった。イスラエル、カナダ、イタリア、オーストラリア、ドイツ、オランダ、ニュージーランド、ポーランドも、その会議をボイコットした。

2011年のダーバンⅢ では、ボイコットした国の数が14に上った。オバマ政権は、ダーバン会議のプロセスが「不寛容と反ユダヤ主義の醜悪な陳列を含んでいた」という理由で、出席しなかった。

今年の初めに、サイモン・ウィーゼンタール・センターは、米国、カナダ、その他の民主主義の国々に対し、ダーバンⅣをボイコットするよう呼びかけた。

「ダーバン Ⅰ は第2次世界大戦後で最悪の反ユダヤ主義的な憎悪の祭典に堕落しました」と、サイモン・ウィーゼンタール・センターのラビ・アブラハム・クーパーは断言した。ラビ・クーパーはユダヤ人団体の報道官として、南アフリカの2001年の集会に参加していた。

「ダーバンは紛れもない災いでした。その場所でイスラエルはレイシストのアパルトヘイト国家として投げ捨てられました。私も、サイモン・ウィーゼンタール・センターの私の同僚たちも、国際関係担当ディレクターのシモン・サミュエルズ博士も、ユダヤ人の代表者たちは、言葉による暴力と物理的な暴力を受けました」と、ラビ・クーパーは語った。



[1] https://www.jpost.com/diaspora/antisemitism/bulgaria-opts-out-of-durban-iv-conference-citing-antisemitism-677874

[2] https://www.jpost.com/bds-threat/state-dept-us-will-not-take-part-in-durban-iv-conference-667103

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岩本龍弘
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