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読売新聞が統一教会に謝罪していた/統一教会はKCIAが作った組織ではない

読売新聞は昭和53年3月16日付の朝刊で、「統一教会は金錘泌(キム・ジョンピル)氏が設立」とのセンセーショナルな見出しをつけた記事を発表し、同月23日付の夕刊では、「KCIAから日本に不明金、統一協会を通じて、米下院委で朴普煕(パク・ポヒ)氏証言」との見出しをつけた記事を発表しました。

原理研究会が配布したチラシの記事によると、これらの記事は「アメリカ発の不正確な情報をそのまま吟味なしにくり返したもの」に過ぎませんでした。

半年後、読売新聞社は9月23日付朝刊で、「これらの記事は、その後の調査の結果、事実に反し、穏当を欠く表現がありました。このため、宗教団体である世界基督教統一神霊協会にご迷惑をかけました。おわびのうえ、訂正します」と述べて、明確に謝罪しています。

KCIAとは韓国中央情報部、つまり韓国のインテリジェンス機関のことです。当時の左翼の学生たちは、「KCIAが統一教会を設立した」「原理研究会はKCIAの手先だ」という中傷を繰り返していました。

この中傷の根拠は、「フレイザー委員会」と呼ばれる国際機関の委員会の報告書でした。1978年3月15日に発表されたこの報告書について、原理研究会は「この報告書の内容は、このすべてが統一教会に批判的な立場をとる人々からのみ集められた、真実性の薄い伝聞資料だった」と指摘しています。

原理研究会によると、この報告書の中には、「金錘泌(キム・ジョンピル)氏がKCIA部長時代に統一教会を組織した」という記事があるそうですが、金錘泌(キム・ジョンピル)氏がKCIA部長であったのは、1961年5月から1963年1月5日までであり、統一教会が設立された1954年とは大きな食い違いがあります。結局、フレイザー委員会は、KCIA と統一教会の組織的なつながりを示す証拠を挙げることができませんでした。

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