「withコロナ」イベントは集客→関係づくり
新型コロナウィルス拡大により、各商業施設でイベントが相次いで中止になっています。密を避けるためにも「集客できないのであれば、開催できない」と思うのは当たり前です。
しかし、どこの商業施設もイベントを行うもう1つの意味は、顧客との「関係づくり」だったはずです。その想いが、withコロナで大変なのは分かりますが、少し気薄になっているような気がします。
商業施設はこれまでも、震災などの天災の時は、よく避難所として施設を解放するなどしてきましたが、大変な時ほど、顧客のため、地域のためにアクションを示して欲しものです。
皆さま、緊急事態宣言で友達に会えない時に、どんな方法でコミュニケーション方法をとっていましたか?色々あるとは思いますが、そのうちの1つが「Zoom」ではないでしょうか?Zoom飲み会は一時期流行りましたよね。もちろん、「Google Meet」でも「Skype」でも「Teams」でも何でもよいのですが、オンラインイベントを行えばいいと私は思っています。
「渋谷ヒカリエ」内にある「シンクス」では、5月30日に出店するコスメブランドを美容スタイリストからアドバイスを受けて、オンライン上で購入できる対面型オンラインスタイリングイベントを開催しました。
Zoomを使い、参加料1,000円にしたそうですが、予約は満席になったそうです。
集客とは言わなくても、何らかの販促にはつなげたいと思っていらっしゃると思いますので、例えば、お買い上げ参加方式はいかがでしょう?
【参加方法】(1)館内でお買い上げをし、インフォメーションにてお買い上げレシートを提示 (2)お名前など参加に必要な情報を最低限申し込み用紙に書いていただく (3)ミーティングアドレスが記載された参加証をお渡しする
上記は、各商業施設に対して簡単に1枚にまとめた説明資料です。
このお買い上げ方式なら、販促ということにつなげられますし、今までのイベントは館の中でできることという、ある意味場所(設備)に制限がありましたが、先生のスタジオやキッチンを使えば、今までできなかった内容もできるようになるのです。
あとは、カード会員限定にするなら、お買い上げレシートではなく、カードのポイントを使って参加という形でも良いでしょう。参加方法はこれだけじゃないので、もっと良い案があるかもしれないのですが、重要なことは、イベント=集客施策という概念を捨てると、逆にチャンスに変えられるのではないでしょうか?
ショッピングセンターでは、テナントや地域の団体に場所を提供し、イベントを開催する場合も多いはずです。ショッピングセンターは多くの人が集まるところ。特に地域の団体は集客や認知に苦労されているので、商業施設が無償で場所を提供しれくれるのはありがたい。逆に、ショッピングセンターは販促費をかけずにイベントが開催できるので、こちらもありがたい。win-winです。
「withコロナ」でも、このwin-winの関係は継続させたいものです。このオンラインイベントで、テナントや地域の団体の取りまとめ役を行うのもいいでしょう。各団体からすれば、ショッピングセンターが告知、受付をしてくれたらありがたい。
もしも、何かしらの販促に絡めたいのであれば、先ほどのポイントカードを使った方式でもよいでしょう(私はカード提示ぐらいでいいと思いますが)。
少なくても、その商業施設に行けば(WebサイトやSNSを見れば)、さまざまな楽しいイベントに参加できるとお客さまに思っていただける状況がつくれます。当然、注目していただく回数は増えるので、貴社のメリットになるはずです。
ここまでは、販促に絡められることを強調してきましたが、これからはファンマーケティングの時代。やはり、お客さまとの良いリレーションシップを築くことがとても重要な時代となります。
緊急事態宣言の中、さまざまな個店が売上が立たない状況でも、オンラインを使って、顧客との関係を築いてきたことはニュースになっていましたね。商業施設でも、今は販促ということ以上に、このような顧客との関係づくりを工夫することが大切だと思います。ぜひ、秋・冬シーズンに向けて、新しい挑戦をしてみてはいかがでしょうか?
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