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やりたくないことを考える時は一度フラットに考える【ロジカル・シンキング】

みなさんこんばんは、福田達也です。

昨日の記事では、ロジックツリーを使ってなぜを深掘りし、その対応策を考えようとした際に思い浮かばないことがあるという課題を取り上げました。そして、その原因の一つとして、課題の解像度が粗い場合があるという話をしました。

今日は、対応策が思い浮かばない別の理由について、その原因と解決策について考えていこうと思います。


抵抗があることは思い浮かべづらい

課題の解像度が粗いこと以外にも、課題に対して対応策が思い浮かばないことはあります。その一つとして考えられることは、本当は心の奥では対応策として思い浮かんでいるが、抵抗があるための蓋をしているという状態です。

そしてこの「抵抗」は、「やりたくない」対応策であったり、「不可能だと思っている」対応策であることが多いです。具体的な例を挙げて見てみましょう。

例えば、「恋人との関係がうまくいっていないのでなんとかしたい」という課題があったとします。この場合考えられる対応策として、「相手に喜んで貰えるような行動をして、機嫌良くなってもらおう」という案が頭をよぎったとします。

しかし、例えば「相手を喜ばせようとすることは負けている気がする」、「自分は悪くないのだから相手が変わるべきだ」、「自分を変えたくない」という思いが心の奥に潜んでいると、この対応策は出て来ない可能性があります。なぜなら、対応策を考えるということは実行する可能性がある、すなわち、上記の抵抗があるプランに向き合う必要があるからです。

別の例も考えてみましょう。「お店の売上が落ちているので回復させたい」という課題があったとします。そして、その対応策として、チラシを1000枚刷って駅前で配るのはどうかと、フッと思い浮かんだとします。

しかし、次によぎるのは「チラシ1000枚刷るのにいくら掛かるんだろうか」「1000枚刷ったとして、駅前で配るなんてできるの?」といった、できる/できないの判断です。このときに無理だ!と思ってしまえば、考える余地のない対応策として、無意識に切り捨ててしまう可能性があります。

抵抗や思い込みを横においてフラットに考える

このような時に有効になるのは、自分の心の抵抗や思い込みを一旦横に置き、フラットな目線で考えるということです。言い換えると、案を出すことと案を実行することは別だと割り切り、まずは案を出せるだけ出すことに集中します。

抵抗があるプランであったとしても、まずは心を無にして出し切る。また、できそうにないプランであったとしても、何でもできるとしたら?の視点から案を出すようにします。そして、十分なプランが出揃った後に、改めて一つ一つのプランに対して、本当に実行するのかどうか、実行可能なのかどうかについて考えていきます。

こうすることで、自分の心の中で実行することに抵抗があるということと、沢山の案を出してから効果の高いものを選択するということを両立することができます。

この案出しに効果的なのが、ブレインストーミングやマインドマップの手法を使うことです。

ブレインストーミングでは、まず思いつく限りの案を出していくことが重要です。複数人の力を借りることもできますし、一人ブレインストーミングをするのも良いでしょう。

マインドマップは、ある単語やプランを考えた後に、そこから派生して何が考えられるか、と思考の枝を広げていく思考法です。関連する課題や対応策が芋づる式に考えられるので、ぼんやりと広く物事を検討する際には効果的です。

これらの思考法についてはまた別の機会に紹介できればと思います。

終わりに

今回は、課題の対応策を考える際に、心の中に抵抗があると案を出しにくいという問題と、その解決策について紹介しました。

誰しも、やりたくないと思うことや、できそうもないと思うものはありますし、無意識に思考から排除しがちです。このようなときには、まずは自分の抵抗を横に置き、フラットな目線で課題や対応策を考えていくことが重要です。そうすることで、結果的に根本的な解決策も見つかりやすくなるでしょう。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを、楽しみにしています。

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