見出し画像

ロジックツリーを使って情報を整理する【ロジカル・シンキング】

みなさんこんばんは、福田達也です。

これまでの記事で、ロジカル・シンキングについて何度か触れてきました。インプットする情報を選ぶ上でも、考えを広げる上でも、人に伝えるためにアウトプットする上でも、ロジカル・シンキングの考え方はとても重要です。

今回はその中でも、自分の中で情報を整理するための技術の1つである、ロジックツリーについて紹介したいと思います。


ロジックツリーとは

ロジックツリーとは、解決したい課題に対する原因や、達成したい目的に対する手段などを、階層的に整理する手法のことです。

例えば、あるイベントの集客力が落ちているという問題があり、その原因を究明したいというイシューがあったとします。その場合に、なぜ集客力が落ちているのかをツリーの形で検討します。

例えば、集客力低下の原因として、既存の顧客が減っているのか、あるいは新規の顧客が減っているのかの2つが考えられたとします。この場合、「集客力低下」の項目の下に、「既存顧客低下」と「新規顧客低下」の2つをぶら下げる形で記入します。

そして次に、既存の顧客の低下と新規顧客低下のそれぞれについて、その事象が起こっている原因はなにかについて検討します。つまり、先ほど事象の原因として挙げられたものに対して、それを事象として捉え直し、その原因は何かについて究明していきます。

その結果、既存顧客低下の原因として、質の低下/ニーズの乖離/生活スタイルの変化という3つの原因が考えられたとします。そうすると、先ほどの「既存顧客低下」の下に、「質の低下」、「ニーズの乖離」、「生活スタイルの変化」をそれぞれ記載します。こうすることで、集客力の低下という1つのイシューに対して、階層的に原因が見えるようになります。

上記の例は、原因究明のためのWhyのツリーでしたが、方策検討(How)のツリーも作ることができます。下記の図は、売上向上を目的とした方策検討のツリーです。

こちらの場合、上位が目的、下位が手段としてツリーを構築していくことになります。

このように、解決したい課題や達成したい目標に対して、どういう原因や手段が考えられるかを検討し、さらにそこから発展して考えられることはなにか…を多段に検討し整理する手法がロジックツリーです。

ピラミッドストラクチャーとの違い

以前の記事では何かを主張するために、主張と根拠をピラミッドストラクチャーで整理するという話をしました。それでは、同じツリーの構造を持つピラミッドストラクチャーとロジックツリーの違いは何でしょうか。

結論を言うと、ピラミッドストラクチャーとロジックツリーの一番の違いはその目的です。ピラミッドストラクチャーは、結論を支える根拠は何かを構造化するために用いるもので、ロジックツリーは、課題の原因や、目的達成のための手段を構造化するために用います。

いずれにしてもツリーを構築するための考えの展開方法やアウトプットとして得られるものは同じです、また、ピラミッドストラクチャーをロジックツリーの一つとして捉えることもできます。このあたりは、人によってどう主張するかが違うようです。

終わりに

今回は、ロジカル・シンキングで情報を整理していく上で重要となるロジックツリーの概念について説明しました。

ロジカル・シンキングにおいて、情報はロジックツリーのような階層型で扱われます。逆に言えば、頭の中にロジックツリーが構築されている状態が、論理的に思考ができている状態であるともいえます。

ツリー状で情報を整理することで、全体像の把握や、情報のインプット/アウトプットの効率が劇的に改善します。是非、試してみていただけると幸いです。

本日もよんでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?