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水平思考と垂直思考でロジックツリーを構築する【ロジカル・シンキング】

皆さんこんばんは、福田達也です。

前回の記事では、情報を整理するためにロジックツリーを構築することが重要であるという話をしました。

今回は、そのロジックツリーを作るためにどのように考えを展開していったら良いかについて紹介します。


水平思考と垂直思考

ロジックツリーを作る上で重要な考え方が水平思考と垂直思考です。

水平思考は、ある思考の対象物(課題や目的)に対して、その課題の原因や、目的達成のための手段を考えていった時に、他に考えられることはないのか、と考える思考です。

例えば、売上低下の原因はなにか、という課題に対して、既存顧客売上の低下という原因を考えたとします。この時に、既存顧客売上の低下があるのであれば、新規顧客売上の低下もあるのではないか、と考えるのが水平思考です。あるいは、単価の低下と客数の低下という形で分けて考える場合もあります。

垂直思考は、ある思考の対象物(課題や目的)に対して、その課題の原因や、目的達成のための手段を考えていった時に、その原因の原因は何かや、その手段を達成するための手段はなにか、と深掘りしていく思考方法です。

例えば、売上低下の原因はなにか、という課題に対して、既存顧客売上の低下という原因を考えたとします。この時に、既存顧客売上の低下の原因は何か、それは取扱商品数が減ったからではないか、と考え、取扱商品数はなぜか…となぜなぜを問い続けていくのが垂直思考です。

ロジックツリーにおいて、水平思考は、ある項目にぶら下がる項目の数で表現され、垂直思考はツリーの階層として表現されます。

水平思考のコツは他にないのか?を考えることです。他にないのか、を考えていくことで、1つの思考の対象物に対してたくさんのアイデアを出すことができます。また垂直思考のコツは、なぜ?を考えることです。なぜ?で深掘りすればするほど、より根本的な原因や、具体的な解決手段が導き出せるようになります。

そして、この水平思考・垂直思考をしていく上では、まず水平思考で広く浅く考えてから、垂直思考で深掘りしていくことが重要です。先に深掘りをすると、視野が狭くなったり、的外れの探索をしてしまう危険性があります。

なお、伝えるためのロジカル・シンキングの話の中では、マクロからミクロに考える、という考え方が水平思考から垂直思考の順で考えることと同様になります。

そして、横の因果が水平思考に相当し、縦の因果が垂直思考に相当します。

目的は違えど、考えの展開の仕方は同じという所が面白いですね。

終わりに

今回は、ロジックツリーを構築していく上で重要となる考え方である、水平思考と垂直思考について紹介しました。

闇雲にツリーを作っていくと大変になるため、考え方の順序にルールを持っておくことは非常に重要です。まずは浅く広く、網羅的に検討し、そこから深く検討をすることで、効率的に考えを深めることができます。

例としてふさわしいかは分かりませんが、磨きの時に粗いヤスリから細かいヤスリに変えていくように、液体を濾す時に目が粗いものから細かいものに変えていくようなイメージで考えるとよいかもしれません。

本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。

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