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【表現の自由】赤松健先生が参議院選挙に出馬されるそうなので応援したい【漫画家で実業家】
みなさんこんばんは、福田達也です。
今週末は参議院選挙ですね。そんな季節かぁと、誰に投票するとか特に考えていなかったのですが、Twitterを見ていたら漫画家の赤松健先生が出馬されるとのこと。
赤松先生といえば、『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』といった大ヒット漫画を書いてきた漫画家の方です(自分も学生時代は『魔法先生ネギま!』が好きでよく読んでいました)。
しかし、私にとってはそれ以上に、漫画の表現を守るために私財・労力を投げうって行動してきた方だという印象の方が強いです。
応援も兼ねて、この機会にどういう活動をされてきた方なのかを紹介したいと思います。
週刊漫画家の赤松健先生
赤松先生は、1968年に愛知県名古屋市で生まれ、1993年に週刊少年マガジン新人漫画賞最優秀賞及び審査員特別賞を受賞し、漫画家としての人生を歩まれます。
デビュー作の『AIが止まらない』、続く『ラブひな』でラブコメ漫画家として大ヒット。続く『魔法先生ネギま!』では、一転してバトル漫画家としても大ヒットされます。
『魔法先生ネギま!』では、当時としては非常に珍しい、3Dモデリングを使った背景を導入されていました。単行本の最後には、モデルの作り方や、拘った世界設定なども解説されるなど、新しい事にどんどん取り組む漫画家でもあります。
自分が知ったのはちょうどこの頃でした。正直な所、『ラブひな』は好みではありませんでした。しかし、ゲーム好きな中学生時代、『魔法先生ネギま!』の、まるでゲームみたいな設定や、当時は珍しかった3Dを使ったリアルな背景描写に、休み時間中に興奮して友人と語り合ったことを覚えています。
赤松先生の代表作の、『ラブひな』と、『魔法先生ネギま!』、そして最新作の『UQ Holder』。どれかの名前を聞いたという方も多いのではないでしょうか。
表現の自由を守るための活動家
週刊漫画家として活躍されている一方で、表現の自由を守り、漫画業界を盛り上げていく実業家としても沢山活動されてきた方です。詳しい説明は御本人のホームページにかかれているので、そちらに譲りたいと思います(4コマ漫画が書かれていて理解しやすいのも好印象です)。
自分がこの実業家としての赤松先生を知ったのは、最初は児童ポルノ法の規制の時、次にTPPによる著作権の非親告化の時、そしてマンガ図書館Zの立ち上げの時でした。
当時は、なにか問題が起こると漫画やゲームといった著作物がやり玉に挙がる事が非常に多く、その結果として行き過ぎた規制になることも何度もありました。オタクだった自分も、そういう悪い方向に向かう結果を見ては、無力感を感じることも多かったです。
もちろん、児童ポルノにせよ海賊版対策にせよ、現状のままで良くなかった事は間違いなく、何らかの法規制が必要とされていました。ただ、その適切な線引きが分からず、危うい状態でもあったわけです。
そんな中で、最適な落とし所はどこか、多数の専門家の方々を巻き込んでラインを見極め、それを詳しくない人にも分かるように伝え続け、超えては行けないラインを超えないように尽力されてきたのが赤松先生でした。
2016年「有害図書」指定問題が国会で議論され、出版業界に軽減税率確保のため特定の書籍を有害図書指定し自主規制しようとする流れがありました。規制されると作家は出版社の基準に合わせた作品を作らざるを得ません。規制が一度始まると表現の萎縮の連鎖が起きてしまうので、許してはならないのです。 https://t.co/GMAjigod8U
— 赤松 健 ⋈ 参議院議員(全国比例)候補者 (@KenAkamatsu) July 5, 2022
過度な自主規制にならないように尽力された頃の話
知り合ったのは、TPPで著作権の延長や非親告罪化がされそうになり、それは誰のためにもならないと、多くの仲間たちと議論を起こした頃でした。
— 福井健策 FUKUI, Kensaku (@fukuikensaku) July 4, 2022
その頃の記録はここで、権利者の真ん中にいた赤松さんと、死んだ瀬尾太一が動いて下さったのは、決定的に大きなことでした。https://t.co/tjXjGR4qET
著作権の非親告化を避けて表現の自由を守る
マンガ図書館Zでは、当時の海賊版問題(漫画が第三者に無料で公開されてしまう問題)や、絶版図書問題(古い書籍を見ることができない問題)に対して、私財をなげうって、絶版図書を無料で読めるようにし、その収益が著作者に返るという、三方よしの仕組みを作られていました。
今自分たちが当たり前のように感じている権利のいくつか、その裏側には、規制が行き過ぎないように尽力してくださった影響があるのだとつくづく感じます。
投票券を無くしても大丈夫
ちなみに、赤松先生が出馬される参議院選挙ですが、投票券をなくした!捨ててしまった!という方でも大丈夫なようで、本人証明さえできれば手ぶらでも投票可能だそうです(自分も見当たらなくて焦ってました)。
また、なお、投票所入場券をなくしてしまったり、忘れてしまった場合でも、投票所で本人確認を行い、投票権を持っていることが確認できれば投票できます。そう、「手ぶらでも投票することができる」のです。
これで安心して投票にいけますね。
終わりに
今回は、漫画家の赤松先生の出馬を受けて、応援の気持ちも込めて記事にしてみました。
週刊漫画家として大成功されてきた第一人者の方が、様々な活動をしたり、選挙に出馬する。やれ有名になりたかったのか、売名だなどと、沢山の誤解や偏見、反対もあったかと思います。
しかし、一つ一つの行動を見ていれば、自分が育ってきた業界や、そこに新しく入ってくる若手、そして漫画が好きな人達のために、真っ先に声を挙げて行動している。とてもカッコいい方だと思います。
興味を持った方は是非、先生の公式HPをご覧になり、また投票にも足を運んでいただけると嬉しいです。自分も期日前投票してくるつもりです。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを、楽しみにしております。