物語をうごかす〔第7回課題〕
7回めのシナリオ課題を提出しました!
(シナリオ通信講座を受講しています。詳細はこちら↓)
私の在籍しているコースは基礎科といって一番最初の初級コースなのですが、このコースの2冊のテキストのうち、1冊目を7回めの課題で終えることができました!
次からは新しいテキスト(2冊目)です。
半分こなせて良かった...。ホッとしております。
第2回から6回の課題は添削前のものをすべて公開しています。
→ 2:夜の足音
→ 3:非計画犯
→ 4:いつものカフェ
→ 5:ちっちゃな手
→ 6:ほどける
前回6回目から、シナリオの下書きは原稿用紙をコピーして書き始めました。
その前まではノートにマス目を引いて書いていたのですが(シナリオアイディアノート参照)、ページ数が多くなってきて、今度はコピーよりも線を引くのが面倒になりました。
枚数の調整がいまだ慣れてなくて、全然ページ数内に納まりません...。
こればっかりは感覚でストップをかけるしかないのでしょうか。
お話を組み立てしまってから枚数に合わせるために削っていくと、ト書きが雑になってしまうんですよね。
1文の中に2人の動作が入ってしまったりして、良くないみたいです。(先生に指摘されました)
今後、大きな課題です。
第7回の課題は「別れ」
200字詰原稿用紙6枚です。
書いてる感覚としては6枚というとまだまだ短いのだけど、こうやって文章で打ち出すと少し長めになってきたかな。
ふりかえらずに
人物
原田愛未(26)フリーター
加納健太(28)隣人
◯アパート・部屋(夕方)
ベランダから夕日が差し込んでいる。
照明は点いていない。
散乱した部屋。割れた皿など。
画面にヒビの入ったテレビ。
テレビボードの上に写真立てが一つ。
原田愛未(26)がその前に座り、写真立てを見つめている。
愛未の頰には横に一本切り傷がある。
愛未の手が写真立てから写真を抜く。
写真立てをテレビボードに伏せる。
愛未、立ち上がり、部屋を見回すようにドアの方へ歩いていく。
スマホの短いバイブ音。
立ち止まる愛未。
テーブルの上のスマホが短いバイブ音を鳴らし続けている。
スマホの画面「ハル:朝はごめん」
「ハル:仕事終わったから」
「ハル:今どこ?」
愛未、部屋の隅にあるボストンバッグを肩にかけ、部屋を出ていく。
テーブルのスマホ、長いバイブ音。
スマホの画面「着信:ハル」
◯アパート・2階の廊下(夕方)
ドアに鍵をかける愛未。
奥からスウェット姿の加納健太(28)が歩いてくる。
加納「あれ、愛未ちゃん、今日早番?」
愛未、目を合わさず
愛未「あ、えっと、そうなんです。加納さんはお休みですか?」
加納「うん、やっとだよ。あ、そういえば」
愛未、加納の言葉を遮り
愛未「ごめんなさい、バスの時間が」
加納「あ、ごめん。またね」
愛未、軽く頭を下げ、小走りに階段を降りていく。
加納、不思議そうに見送った後、愛未と反対方向へ歩き出す。
◯バス停(夕方)
ベンチに座って写真を観ている愛未。
笑顔の愛未と20代後半の男性が写っている2ショット写真。
写真を持つ手に力が入る。
コートのポケットからライターを取り出す。
愛未の手がライターに火をつける。
火のついたライターを写真に近づけ、燃やし始める。
燃える写真を見つめる愛未。
目から涙がこぼれる。
燃え尽きる直前で写真から手を放す。
風に飛ばされていく燃えた写真。
バスが到着する。
愛未、ボストンバッグを肩にかけてバスへと乗り込む。
発車するバス。
おしまい
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