スタートアップ経営者が、電通鬼十則を咀嚼してみた
それでも電通鬼十則はダメだ!と言われる電通鬼十則ですが、解釈次第でコンプラ上問題が発生しうると言う以外では、私は結構好きです。
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
これはもう実際正しいでしょうね。人から言われた仕事をただこなしているだけというのは価値がないだけということだけでなく、単純に本人がつらいと思います。
2.仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
1と重複w。が、正しい
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
この発想も意外と若い人だと思ってないかもしれませんね。なのですが。確かに、大きな目標をかけたほうが自分が楽しいですし、正直なところ、最終的な責任は会社が取るので。大きなことをやってしまった方が本人のためという問題もあります。
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
これも3と重複w。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
これはコンプラ的相当問題がありますね。が、「殺されても」がコンプラ的にアウトという以外においては非常に正しいと思います。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
こちらも賛否両論でそうなw。いい意味でも悪い意味でも「香ばしい」表現ですが。確かにめちゃめちゃ大事な観点だと思います。結局、大きな仕事を自分で作り出して行くと、周りを引きずり回すことになってしまうので、結果的にそうなるという意味で非常に正しいと思います。
7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
これはめちゃくちゃ正しいと思います。特に「忍耐」と「工夫」。「正しい努力」と「希望」というフレーズは、すごく良い響きだし、実際、非常に大切だと思います。
この部分だけで実は、電通鬼十則の価値があるといってもいいかもしれないというようなぐらい価値がありますね。どんな仕事でも本来的には、正しい計画を持たないと忍耐と工夫、努力と希望が生まれない。そういう意味では極めて重要です。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
自信がもてない人からすると、「そんなに簡単に自信を持てたら苦労しねーよ」というようなフレーズですが。実際には、7番の「正しい計画を持つ」と言うことで自身に繋げていくと、言う意味で七番に関係していると思います。
9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
こちらは、正直において、何かしらの客商売をしている人に関すると。共感しかないと言うようなものがあると思います。
一方、クリエーター系の職種やエンジニアだと、全く賛同できないと言うことになるかなと思います。
投資銀行だろうがコンサルだろうが、キャバクラだろうが、まあ、営業系の職種には、非常にこれは大事な論点ですね。
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる
これも非常に大事な論点ですよね。もちろん摩擦をすればいいと言う問題ではありません。
一方、摩擦を恐れていては、伝書バトのような仕事しかできない、つまりAさんのところに行っては、Aさんの意見を聞き、Bさんのところに行ってもBさんの意見を聞き、真ん中を取ると言ったようなことしかできなくなります。
本来的には、皆さんの意見を総合すると私はこれが正しいと思うと言って議論すると言うスタンスが非常に大事になりますが、なかなか簡単にはできないというところもあるので。
とにかく摩擦=悪ではないのです。課題とまっすぐ向き合えると、言う意味ではすごく正しいと思います。
勝手に鬼十則を現代風に変化させてみた
大きく難しい仕事を自ら創り出し、自らを変えよ
その大きな仕事で周囲を引きずり、絶対に放すな
正しい計画を持ち、忍耐と工夫、正しい努力と希望を生め
正しい計画から、自信を形成し、頭をフル回転させろ
摩擦は悪ではない。良い摩擦を起こし、大きな仕事を成し遂げろ
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