会社の自販機に100円入れるのをやめてビットコインに投資してみた。(152日目)~VIP戦略~
こんばんは。
tatsu_kuです。
GW真っ只中。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか??
僕は本日、連休4日目。
ずっと観たいと思っていたYouTube動画をやっと観ることができました。
それがコチラ↓↓↓
世界で一番楽しい学校~SA-CUS~
昨年、2021年11月8日に日本武道館で開催されたイベントです。
キングコングの西野亮廣さんが校長となり、さまざまな分野のエキスパートたちを先生として迎え、授業が繰り広げられるイベントです。
今回の出演者は、
堀江貴文さん・田中修二さん・ROLANDさん・西野亮廣さんでした。
それぞれが自身の経験や成功例をもとに話をしており、本当に面白く引き込まれる世界観でした。
中でも、西野亮廣さんの『VIP戦略』は本当に面白かった。
今日は聴くだけではもったいないので、自分の復習も兼ねて言語化してみようと思います。(完全に自己満…m(__)m)
それではいってみましょう(^-^)/
▶区別・差別を作らない日本人
日本でも昨今、貧富の差が大きくなってきていると言われています。
つまり、中間層が減っているということになります。
しかし、サービスを提供する時って値段はほぼ一律じゃないですか??
どうしてなのか…
日本にはドネーションの文化がないから!!
ここがとても大きい。
ドネーション=富裕層がそうじゃない人に対して施すこと
日本で富裕層が寄付をしたら、『好感度を上げようとしているの?』などと揶揄されるんです。
つまり日本の富裕層は、寄付をするメリットが全然ないんですね。
だから一般人は、大人になっても富裕層と交わる機会がないのです。
少なくとも僕は今のところありません…。
この分断した社会を作っているのは、我々日本人なんです。
交わる機会がないのですから、何かサービスを作る時って富裕層の気持ちは僕たちにはわかんないですよね。
仮に富裕層向けのサービスを作ろうものなら、今度はこちらが叩かれることになります。だからサービス提供者って、富裕層向けの商品やサービスはあまり出さないのです。
このように、日本人はサービスの中に区別・差別を作りません。だって作ると炎上してしまうんですから。
それでは、今お話ししたようにサービスの中に区別・差別を作らなかったらどうなるのか…。
▶ベラージオホテル
ラスベガスに『ベラージオホテル』という有名なホテルがあります。
15分に1回吹き上がる噴水があったり、超ド級の広さのカジノがあったり、当然プールやジムもあります。
これらがすべて無料で使用できるんです!!
さぞ1泊の値段は高いんだろうな…。
一番安いシングルルーム(とはいえ、超一流の家具やベッドが並んでいる部屋ですよ)の値段1万5千円!!
えっ( ゚Д゚)!!??
ちなみにどこのホテルにもあるスイートルーム。
このベラージオホテルの値段はというと、2000万円くらい!!
えっ( ゚Д゚)!!??
ちなみにシングルルームは約50平米、スイートルームは200平米くらいのようです。
つまり、シングルルームの4部屋分。
だったらシングルルーム4部屋潰して、スイートルーム1部屋作った方がホテル側としては、コスパ良くない??
そんな単純な疑問が浮かぶのですが、このベラージオホテルはそれをやらないんです。
なぜか???
▶飛行機の値段
具体的な数字を挙げながら、ここでもうひとつ例を。
みなさんもお世話になっているであろう飛行機です。
ここで飛行機の値段を改めて調べてみました。
すべての席が埋まったと仮定して、この飛行機の売り上げは9751万3500円になります。
逆に言うと、この約1億円弱の売り上げを出さないと飛行機は飛ばせないってことになります。
これがいわゆる『差別のあるサービス』です。
日本人が大嫌いなもの。
じゃあここで、日本人が大好きな『差別のないサービス』を提供して同じように飛行機を飛ばしてみましょう。
つまり、エコノミー席だけの一律料金で飛ばしてみるということです。
まず、ファーストクラス・ビジネスクラスの席を取っ払って、代わりにエコノミークラスの席を敷き詰めます。
すると座席数は、244席⇒351席に増えます。
これまでは244人で1億円弱を負担していましたが、すべてエコノミー席にすることで351人で負担することになります。
席数が増えたことでお金を払う人が増えたわけですから、一人頭の負担額は減りそうですよね。
おめでとうございます(≧▽≦)
いやいや…とんでもないっ!!!
エコノミー席の値段20万9500円×351席=7353万4500円
えっ( ゚Д゚)!!!???
そうなんです。
約2400万円足りないのです…。
であれば、この約2400万円はだれが負担するのか。
当然、エコノミー席の乗客351人で追加負担しなきゃいけませんよね。
6万8316円/人
何が言いたいかというと、
『みなさんがエコノミー席に座る時に、約7万円近くをVIPが負担してくれていた』ということなのです。
この仕組みをみなさんはご存じでしたか???
もしかしたらファースト・ビジネスクラスに乗る人たちを横目に「金持ちはいいよなあ…」なんて舌打ち交じりにため息をついてませんでしたか?(笑)
つまりVIPを作らなかったことによって、お金をたくさん払えない人にたくさん払わそうとしているのが、日本人が作った『区別・差別のないサービス』なのです。
海外では、VIPにたくさんお金を負担してもらって、そうじゃない人の負担額を下げてうまく世の中を回していきましょうというのが当たり前なのです。
税金も同じ考え方です。
累進課税制度をとっているから、僕たち庶民の税負担は下げることができているのです。
▶プレミアムとラグジュアリーの違い
VIP向けの商品・サービスを作る時に必ず抑えておかなければならないことがあります。
『プレミアム』と『ラグジュアリー』の違いです。
ここで『役に立つ』と『意味がある』というお話をします。
上の図をご覧ください。
言わずもがな、日本車は世界に誇る技術でみなさんの『役に立っています』が、この図では『意味がない』と位置づけられています。
それでは、その右を見てください。
ベンツなどの高級車も近年、むちゃくちゃ性能が良くなっており、みなさんの『役に立っています』し『意味もある』という位置づけ。
では日本車とベンツの違いは何かというと、
『ベンツそのものに意味がある』ということなんです。
ベンツというブランドが意味を成している。
つまり機能以外のいい部分ということと言えます。
そして右下をご覧ください。
ランボルギーニなどのいわゆるスーパーカーです。
これらは『役に立たないが、意味がある』という位置づけです。
これらの車ってドアが縦に開くんです。
ご存じでしたか??
でも僕たち、ドアが縦に開く車に乗って役に立つと思うでしょうか?
むしろ今まで通りの横開きの方が使い勝手がいいのでは…とさえ思ってしまいます(笑)
しかし、この縦に開くドアをカッコいいと思って所有している人もいます。
つまりドアが縦に開く=意味ということなのです。
さらに、このようなスーパーカーを持っている人ってほぼ乗っていない。
ガレージに大切に保管しながらそれを眺めてお酒を飲む…こっちの方がアリそう(笑)
さてここに『プレミアム』と『ラグジュアリー』を当てはめてみましょう。
先ほど、プレミアムとは競合がいる中での最上位と申し上げました。
つまり上の図で言うところの、日本車・ベンツの枠がそれにあたります。
その中でも上の方。競争相手に勝った者たちです。
そしてラグジュアリーとは競合がないものと申し上げました。
つまりランボルギーニのいる右下なんです。
ランボルギーニは他の何かと比較して買ってるわけではなく、ランボルギーニだから買うんです。だから競合がない。
それではここで値段の比較です。
これを見てわかるように、プレミアムは何百万円の世界ですが、ラグジュアリーになると何千万円の世界と一気に値段が跳ね上がるんです。
みなさん、これまでプレミアムもラグジュアリーもどちらも一括りにVIPと思っていたと思うのですが、ラグジュアリーの方が異様に値段が高いことがわかりました。
それでは、どうしてここまで値段の差が出るのか??
それは『値段を決めている人が違うから』なんです。
ではみなさん、VIP向けの商品を作ろうとした時にどちら向けの商品を作りますか?
当然、ラグジュアリーですよねぇ。
で、ここで問題が…
プレミアムの商品は、競合に勝つために他社と比較し、改善に改善を重ね、よりよいものを作る…といったなんとなくのロードマップはわかりますよね?
でも、ラグジュアリー向けの商品ってどうやって作るのでしょう…
世界が違いすぎてわからない…(・_・;
▶ラグジュアリー商品の作り方
やっと辿り着きました(笑)
今日の本題はここなんです!!
ラグジュアリーブランドってどうやって作るのでしょう!!
それは『夢』を作ることです。
ん…( ̄▽ ̄;)???
ってなりますよね(笑)
そこで西野さんお得意の数学に当てはめた公式がコチラです!!
夢(ラグジュアリー)=認知度-普及度
つまり、みんな知っているけれども誰も持っていないものが夢であると定義できます。
具体例を紹介しましょう。
かの有名な絵画『モナリザ』
この絵には値段をつけることができません。
なぜなら売るメリットがないからです。
この絵を持っていれば、世界中から観光客が来て何百億円というお金を落としていってくれるからです。
で、このモナリザ。
数百年前に描かれたにも関わらず、今から100年位前に価値が急上昇しました。
理由は、ルーブル美術館からこの絵が盗まれたからです。
は…い(゜-゜)???
とお思いでしょうが、この事件が世界中でニュースになりました。
そして地球人全員がこのモナリザという絵を知った…。
つまり先ほどの方程式に当てはめると、
モナリザ=70億-1
これがモナリザの価値なのです。
ご理解いただけましたでしょうか。
もう一度言います。
ラグジュアリー=認知度-普及度
ここで例えば、友達のクリエーターさんを応援しようなんて話になったとします。
当然たくさん作って、たくさん売ろうとしますよね。
だからそれをやっちゃダメなんだ!!
って言ってるんです。
だって、認知度-普及度が大きいほどラグジュアリーが上がるって言いましたよね?
たくさん売る=普及度を上げる
ことになるわけですから、ラグジュアリー度がどんどん下がることになるんです。
上げなきゃいけないのは何ですか??
そう!!
認知度なんです!!
作る数を増やすのではなくて、それをいかに有名にして認知度を上げるか。
重要なのはここなのです。
▶ベラージオホテル②
このようにラグジュアリーというのは、認知度-普及度の値を大きくすることだと考えていくと、すべて納得がいく答えになります。
どういうことかと言うと、
ここで再登場します、冒頭のベラージオホテル。
最初に言いました。
どうしてシングルルーム4部屋を潰して、スイートルームを作らないのか?
だってその方がホテル側としては、一発で得られる利益が大きいんですから。
でもやらない。
その理由は、お解りですね?
そう!!
『シングルルームを減らしたら認知度が下がるから』
『スイートルームを増やしたら普及度が上がるから』
なんです!!
つまり、認知度-普及度の値が小さくなってしまうんですね。
そうなるとこのスイートルームはもう2000万円取れなくなります。
だからこのベラージオホテルがもっともっと売り上げを上げるためにしなければいけない戦略は、
『シングルルームを増やして認知度を上げること』
そうすることで認知度-普及度の値が大きくなり、ラグジュアリー度が上がることになるわけです。
▶まとめ
僕たちは、サービスを作る時に広告費って『商品を売るため』に使いますよね?
しかし、ラグジュアリーブランドは『買えない人を増やすため』に広告費をかけているのです。
広告をすることで認知度は上がりますが、そもそもその商品は価値や値段が高くて買えないため、認知度-普及度の値はどんどん大きくなっていきます。
そしてその値を最大限まで大きくして商品を売っている。
それがラグジュアリーブランドなんです。
大手のラグジュアリーブランドは、ハリウッドからの衣装提供のオファーがあった時、もう売られていない衣装を提供するそうです。
理由は、認知度-普及度の差を大きくするためです。
しかし僕たち庶民の発想はどうでしょうか。
今売り出し中の商品を提供しませんか???
そして大々的に放映された翌日に、その衣装をショーウィンドウの一番前に並べようとしませんか???
この差なんです。
わかりますか???
つまり、僕たちは常にモノをたくさん売ろうと考える。
確かに放映されることで認知度は上がります。しかし同時に普及度も上がっているのです。
だからいつまで経っても大量生産、大量消費から抜け出せない…。
最後にもう一度言います。
ラグジュアリーというのは何か、何にお金をかけているのか、やっていることは何なのか…
『買えない人を増やす努力』
をしているということなのです。
長文失礼いたしましたm(__)m
ただ、観ても聴いてても言語化してても
本当に楽しかった〜(^-^)/
それでは本日の結果です!!
ビットコイン:239円
イーサリアム:6円