見出し画像

転職後の変化

みなさん、こんにちは。株式会社LIOの山下です。

突然ですが、転職をするために、あなたが一番に重視するポイントはどこでしょうか。
「こんな条件がいい!」と理想を持って転職活動をしても、転職先の会社が理想と異なっていたら残念ですよね。
今回は、実際に転職をした人たちが前職と比べて給与や働き方の面でどのように変わったのか、また中途採用を行った企業が採用活動をどのように振り返っているかをご紹介していきます。


1.社会情勢と密接にかかわる「次の企業選び」

マイナビが発表した「転職動向調査2023年度版(2022年度実績)」によると、転職活動を始めた理由として最も多かったのは、「給与が低かった」というものです。

329900b07dc7b6de54b35874aae78e36.pdf (mynavi.jp)

「入社を決めた理由」「選考を辞退した理由」でも、1位はやはり給与面であることからも、近年の転職者が次の企業を選ぶうえで最も重視することは給与であることが分かります。

昨今の物価上昇も影響し、特に2022年にはこの理由が転職理由としてぐんと増えています。
 
次いで多かった「職場の人間関係が悪い」は、年を追うごとに減少傾向にあります。
特に2019年から2020年にかけて大幅に減っているのは、コロナ禍のテレワーク浸透により対面で仕事をする機会が減ったからだとも考えられます。
このように、転職市場にも時勢がよく反映されていることが分かりますね。

2.「次の企業」での働き方の変化

では、転職後の変化はどうなっているのでしょうか。
同調査では、直近の転職後の変化についてもアンケートを取っています。
給与面では約44%が「年収が上がった」としており、転職理由2位の「人間関係」に関しても、「良くなった」と答えた人が半数近くを占めました。

このブラフを見ても、「転職に満足している」と答えた人が半数以上を占めていることから、転職により前職に比べて良い労働環境で仕事ができるようになった人が多いことが分かります。
 
逆に、マイナス面の変化であるイメージB(青色)の中で最も大きい割合を占めるのは「仕事の内容が難しくなった」というものでした。

先ほどご紹介した「入社を決めた理由」のアンケート結果では、「現在のキャリアを伸ばすことができる」「新しいキャリア・スキルを身に付けることができる」という項目が上位に入っており、それに伴い新しい職場で今まで以上に複雑なタスクに直面しているといった可能性もあります。
もちろん、単純なオーバーワークの可能性もありますが、一概にマイナスな変化とも言えないかもしれません。

3.企業側は転職者をどう評価しているか

続いて、転職者を受け入れた企業側の変化を見ていきます。
マイナビ「中途採用状況調査 2024年版(2023年実績)」によると、応募から採用までの求職者の満足度は以下の通りです。

tyutosaiyoujyoukyoutyousa2024-03.pdf (mynavi.jp)

「質」では、年を追うごとにおおむね満足度が上がっていることが分かりますが、「量」を見ると、ほとんど横ばいか若干減少していることが分かります。
「質」の満足度はほとんどの項目で過半数を超えているのに対し、「量」の満足度は「質」を微かに下回り、半数以下となっていることが多いです。

こちらは、採用者の自社とのマッチング満足の理由を調査したグラフです。
選考基準の中で、「応募、選考基準を厳しくした」という理由が高い比率を占めています。
選考基準を厳しくすることで、先ほど紹介したように転職者が入社後に仕事内容でマイナス面の変化を感じてしまうといったミスマッチも防ぐことができ、双方にとってメリットが大きいと言えるでしょう。
しかし、転職者の量の不満足はこのような背景も関連していると考えられます。

マッチング満足の理由として最も当てはまったのは、採用コストを増やしたことです。
「中途採用の予算を増やした」という理由の他にも、「入社初年度の年収額を上げた」という企業も多く、採用時だけでなく、入社後の待遇にもコストをかけることで、有意義な採用活動とするために工夫しているようです。
このことは、転職者側では給与面の条件を最も重視されているということにもマッチしますね。

4.まとめ

今回は、転職後の転職者側と企業側の変化を見ていきました。
中途採用については、転職者はもちろん企業側も、自社とマッチングした求職者を探すのに頭を悩ませている節があります。
みなさんのキャリアアップのためにも、次の企業で「採って良かった」と思われる転職ができるように、頑張っていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?