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ギター保管方法の正解→「ありません」

ギターの保存方法って、何が正解なの?

友人から、こういう質問をよくもらうので、これを機にまとめておこうと思います。



ぶっちゃけると正解はありません

あまたのビンテージギターを見たわけでもなく、たくさんあるギターブランドを所持しているわけではないですが、現役クラフトマンとして思うことが結構あるんですよね。



「じゃあどうすればいいの?」という声が聞こえてきそうですね。

なので、まずは僕なりの保管方法をまとめたいと思います。

あくまで個人の経験から基づいたものなので参考程度にしていただければと。



まずギターには、それぞれ

  • 材木

  • 設計

  • 使用頻度

  • 季節

こういった、様々な条件があります。



特に設計の違いに関しては、実際に作っている現場を見ないと何とも言えないので、今回はわかりやすい「使用頻度」と「季節」からそのギターの保存方法を解説します。



まずギターの弦を緩めるか?そのままか?というのがギターの保存方法でよく耳にすると思います。

こちらに関しては

  • 毎日弾く人は緩めなくてもよい

  • 弾く期間が数か月、半年の人は緩める

がわかりやすいかなと思います。



なぜかというと、毎日弾くギターに対して緩めて締めてを毎日繰り返すとネックに対して負荷がかかりすぎてしまうためですね。

弦を張った状態だと、数十キロの負荷がネックに対してかかっているので、いかに負担がかかるかわかると思います。



逆に、ギターは弾くことで適度な負荷がかかり状態の良いネックになります。

筋トレと一緒ですね。



一方弾く期間が空いているギターに対して、弦を張り続けていると一定の方向に長い時間負荷がかかり過ぎてしまう。

そのため、ハイポジション(より高い音の部分)が跳ね上がり、音が詰まってしまいます。



続いて季節ですが、重要なのは湿度

主に夏と冬に適切な保存方法をしてあげれば、よい状態を長く保てます。



夏は風通しの良い日陰に置いたり、除湿器を設置するのもいいですね。

ベストは常に28度設定で冷房をかけてあげるのがベストかなと思います。



逆に冬に関しては加湿器で大体60%くらいを目安に加湿してあげると湿度によるネックの動きも最小限に抑えられます。

乾燥したままだとフレットがネックから飛び出したり、バインディグという外側の加工を施している楽器だと最悪はがれてしまう危険性があります。



ただ弾かない間、エアコンかけっぱなしとはいきませんし楽器を持って外出する際はなにもできません。



なので僕の場合は、Bovedaという湿度を一定に保ってくれるパックをケースに入れて普段保管しています。

リンクを貼っておきますので気になったら使ってみてください!



僕は62%ぐらいが一番ギターにあっているかなと思いますが、楽器の材木に多少左右されると思いますので参考程度に自分の楽器にあったものを使用してください。

2~4か月程度持ちますので湿度の変化が大きい夏と冬に入れておけば良い状態でギターを補完することができます!



ギターは金属パーツも使用しているので、良い状態を保つことが長く楽器を使えることにも繋がりますし、日々のメンテナンスにかかる費用もぐっと抑えられます。



低頻度でありますが、ちょこちょこ更新していきますので読んでいただけると励みになります。

質問等ありましたらお気軽にコメントしてください。


Tatsuya

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